引っ越しの際に大切な家電を壊さないための自衛術~テレビ・プリンター・電子レンジ


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引っ越しのときには、たくさんの家具や家電を運搬することになります。

その中でも、特に家電はデリケートなものが多いために、運搬の途中で壊してしまう可能性があります。

引っ越しの作業に慣れていない街の運送屋さんに依頼をしたり、友人などに手伝ってもらって自力で引っ越しをしたりするときには注意が必要です。

また、専門の引越し業者であっても、臨時のアルバイトが多くなる繁忙期などは、大切な家電を壊されないように注意が必要になります。

ここでは、引っ越しの際にうっかりと家電を壊さないための自衛術について、書いてみたいと思います。

液晶パネルに力を加えると簡単に壊れてしまう液晶テレビ

液晶テレビの心臓部ともいえる液晶パネルは、想像以上にデリケートであることをご存知でしょうか?

運搬の際に、液晶画面に強い力を加えただけで、簡単に壊れてしまいます。

もちろん、物をぶつけたりするような力が加わるのはいけませんが、それだけではなく強くジワリと押すような力が加わっても壊れてしまうのです。

運搬するときに、液晶画面の部分に指をあてて、強く握った程度でも壊れてしまう可能性があります。

そのため、液晶テレビを運搬するときには、液晶部分に手が触れないようにして、フレームの部分を下から支えるような形で慎重に持つ必要があるのです。

ぶつけたりしなければ大丈夫だと思い、慎重に運んだにもかかわらず自分の手で圧迫してしまって壊してしまうことがあるので、液晶テレビの運搬はくれぐれも注意をしなければなりません。

液晶テレビを破損させないための自衛術

液晶テレビを運搬中に破損させないためには、購入時の専用ダンボールが残っていれば、それに入れるのが一番です。

しかし、大型のテレビとなるとダンボールのサイズもかなり大きなものとなってしまうために、処分してしまう人が大半だと思います。

その場合には、適当に保護材などを用意して液晶の部分を保護する必要がでてきます。

ただし、プチプチなどで巻いた程度の養生では、十分ではありません。

なぜなら、液晶パネルというのはジワリと押すような力が加わるだけで壊れてしまうため、プチプチを巻いただけでは完全には保護できないのです。

そのため、液晶テレビのフレームと同じサイズにダンボールを切り抜き、それを液晶がある側のフレームにそってしっかりと貼り付けておく必要があります。

そうすることで、仮に貼り付けたダンボールに力が加わっても、その力をフレーム部分で受け止めることになるため、直接液晶パネルに影響を受けることがありません。

パソコンのプリンターはインク漏れに注意

壊れたプリンターパソコンのインクジェットプリンターを運ぶ際に気をつけなければならないのは、インク漏れです。

運搬中にうっかり横に向けてしまったりすると、インクが漏れて故障の原因となってしまいます。

プリンターの場合、大型の液晶テレビと違い購入時の外箱を保管してある人も多いと思いますが、それを使用したからといって安心はできません。

なぜなら、新品で購入したときのプリンターは、ヘッドにインクがセットされていませんので、基本的にどのような向きで運んでも問題ないからです。

そのため、新品のプリンターはスペース効率を考えて箱を縦にして運ぶことが多くなりますが、インクが入ったままのプリンターをその箱に入れて縦にして運ぶことはできません。

それならヘッドからインクカートリッジを抜いて運べばいいのではないか、と思う人もいることでしょう。

しかし、一度インクを通したプリンターのヘッドというのは、インクカートリッジを抜いてしまうと、ヘッドに残ったインクが固まって目詰まりを起こしてしまうことがあるのです。

そのため、インクジェットプリンターは、インクカートリッジが入ったまま運ぶのが基本となるわけです。

もし、ダンボールなどに入れて運ぶ際には、必ずどちらが上かを分かるようにして、「天地無用」などとマジックで書いておくといいでしょう。

電子レンジなどの重量のあるものは底の部分に注意

黒い電子レンジ電子レンジも、大型のものになるとかなりの重量がありますので、梱包の仕方によっては破損をさせてしまう可能性があります。

購入時の化粧箱が残っている場合には、そこにそのまま入れて運べば問題ありません。

問題になるのは、そういった購入時の箱を捨ててしまって、別のダンボールなどに入れる場合です。

購入時の化粧箱であれば、発砲スチロールによって四隅がしっかりと固定されているため、電子レンジ本体は宙に浮いている状態になっています。

そのため、購入時の外箱に入れてあれば、多少乱暴に扱ってもそう簡単には壊れないようになっています。

ところが、別のダンボールを使う場合には、専用の発砲スチロールの緩衝材などはありませんから、うまく固定をしないと、箱の中で電子レンジ本体がガタガタと動くことになってしまいます。

折ったダンボールなどをしっかりと挟み込んで、動かないように固定することが大切です。

底の4つ足の部分は特に注意をしなければいけません

電子レンジなどの重量のある家電を梱包するときに、特に気をつけなければならいのが底の部分です。

電子レンジの底には4つの小さな足がついていることが一般的ですが、この4つの足がダンボールの底についた状態だと、その4点に電子レンジの重量がピンポイントでかかってしまうことになるのです。

そのため、運搬時に手を滑らせて箱を落としてしまったり、荷卸しのときに乱暴にドスンと置いたりすると、その4つ足の部分に集中的に衝撃を受けるために、破損をさせてしまうことがあるのです。

理屈としては、運動靴の人に足を踏まれるよりも、女性のハイヒールのかかとで足を踏まれた方が数倍痛い思いをするのと同じです。

狭い面積にピンポイントで力が加わると、その衝撃は何倍にもなってしまうのです。

そのため、電子レンジなどの4つ足がついていて重量のある家電を、一般のダンボールに入れて梱包するときには、底の部分が浮くような形で緩衝材を入れる必要があるのです。

そうすれば、かりにダンボールを投げられたとしても、4つ足は完全に浮いていますから本体に強い衝撃を受けることはないのです。

冷蔵庫は横にすると壊れることがある?

冷蔵庫を運ぶ最近の冷蔵庫は、かなり大型のものが多くなっていますので、搬出や搬入のさいに斜めに倒したりしないとうまく運べないことがあります。

しかし、冷蔵庫というのは縦にして運ぶのが基本で、横にして運ぶと壊れてしまうことがあるといわれています。

参考記事:引越し当日までに冷蔵庫を運べるように準備しておきましょう

確かに冷蔵庫を横にすることでコンプレッサー内のオイルが冷却用の配管に流れ込んでしまって、故障の原因になることはあるようです。

その一方で、長時間真横にしたままで運搬をしない限りは、そう簡単に壊れることはないとも言われています。

実際、ちょっと斜めにしたくらいで壊れてしまうのであれば、狭い日本の家に大型の冷蔵庫は運び入れることは困難になってしまいます。

もちろん、横にしたままトラックに積んで運ぶなどというのは論外ですが、そういった極端なことをしない限りはあまり神経質になる必要はないようです。

ただし、冷蔵庫を運び終わったあとに、すぐに電源を入れるのはよくないといわれています。

冷媒が安定していない状態で電源を入れると故障をすることがあるので、運び終えてから1時間~2時間たったあとに電源を入れるようにするといいでしょう。