引っ越し先の物件は家賃と光熱費などをトータルで考えるようにしましょう

家賃と光熱費人が生活をしていくためには、基本的に衣食住にお金がかかるわけですが、引っ越しの際に勘違いしがちなのが「住」の部分です。

「住」にかかるお金は家賃だけではありません。

電気代やガス代、水道代といった光熱費も含めてトータルで考える必要があるわけです。

引っ越し先の部屋の間取りが、いまの住んでいるところの間取りと同じようなところであれば、光熱費も同じくらいだろうと誰もが思うにちがいありません。

ところが、電気代はともかく、ガス代や水道代は地域によって大きく変わってくることがあるのです。

引っ越し先の物件選びをするときには、単純に家賃だけではなく、その地域の光熱費まで含めて考えるようにしないと、思わぬ出費に生活が苦しくなってしまう可能性もあります。

都市ガスとプロパンガスの料金はこんなにも違います

これまで都内などに住んでいた人が、地方に引っ越しをするときに気をつけなければいけないのが、ガスの料金です。

ガスには「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があるのですが、実は料金がまったく違うのです。

実際に、東京に住んでいた人が地方に転勤になったとたんに、1ヵ月のガス代が3倍~4倍になってしまったという例も少なくないのです。

朝晩にシャワーを浴びたり風呂に入ったりしているような人だと、地方に引っ越しをしたとたんに想像以上のガス代の請求に驚くことになります。

東京都のガス料金は、20㎥までの基本料金が745.2円、単位料金は1㎥あたり134.2円(2017年8月現在)となっています。

仮に1ヵ月に15㎥使った場合、ガス料金は2,758円ということになります。

ところが、プロパンガスの場合、基本料金は1,500円~2,500円程度のところが多くなっています。

従量単価は、地域によって異なりますが、東北地方だと1㎥あたり600円ほどになるようです。

仮に基本料金が2,000円として1ヵ月に15㎥使用したとすると、トータル金額は11,000円にもなってしまうのです。

同じ使用量でも東京都の場合は、2,758円でしたから、4倍ほども違うことになります。

もし、都内に住んでいたときと同じ家賃の物件に住んでしまった場合、8,000円以上も余分に生活費が増えてしまうということになります。

東京にくらべて地方は物価が安いと思っている人が多いですが、少なくともガス代に関しては地方の方が高いのです。

そういったことが事前に分かっていれば、都内にいたときよりも安い物件を探すことによって、生活費の負担が増えるのを防ぐことができるわけです。

集合住宅のガス基本料金が高い理由は?

プロパンガスプロパンガスの基本料金は、契約する業者によって1,500円~2,500円ほどの差があります。

また従量料金も、東北地方の平均価格は1㎥あたり600円ほどですが、安い業者になると400円を切ることもあります。

それならば、自分で安い業者を探してそこと契約をすればいいと考える人もいると思いますが、それが出来ないのです。

集合住宅の場合は、基本的には大家と提携しているガス会社を使う決まりになっていることが多いのです。

そして、大家と提携しているガス会社は、かなり高めの料金設定になっているのが普通です。

なぜそういったことになっているのでしょうか?

実は、アパートなどを建設するときに、ガス会社は自分のところのガスを使ってくれることを条件に、給湯機器や配管の工事などを無償で行うことが多いのです。

大家さんにしてみれば、建築費用が浮くことになりますから大歓迎ということになります。

一方で、ガス会社は無償で設置した給湯機器や配管の代金を、入居者が使用するガス代のなかから捻出することになります。

つまり、本来であれば大家さんが負担しなければならない建築費の一部を、入居者が負担させられているということになるわけです。

これが、集合住宅のガス料金が高い本当の理由なのです。

水道料金は住む場所によってなんと10倍も違います

水道料金の違い引っ越しをする先によっては、ガス料金が大幅に上がってしまう可能性があるということがお分かりいただけたかと思います。

ところが、ガス以上に地域格差のあるのが、実は水道料金なのです。

消費者庁によれば、水道料金の全国平均は10㎥あたりおよそ1,480円だそうです。

1世帯あたりの1ヵ月の平均的な使用量は20㎥ほどだと思われますので、上水道だけで計算すると月額2,960円ということになります。

これぐらいの金額であれば、多少の料金の違いがあっても生活に影響するほどではないと考えるでしょう。

しかし、この10㎥あたり1,480円というのは、あくまでも全国平均であるということに注意しなければいけません。

日本で一番水道料金が高いといわれている地域は、群馬県の長野原町で、10㎥あたり3,412円にもなります。

全国平均の約2.3倍です。

逆に全国で一番水道料金が安い地域は山梨県の富士河口湖町で、10㎥あたりの料金はわずか335円です。

一番高い長野原町の10分の1以下ということになります。

これまで、富士河口湖町のような水道料金の極端に安い地域に住んでいた人が、長野原町のような高い地域に引っ越しをしたら、水道料金の請求書を見て目を疑うことになるでしょう。

なぜ地域によって水道料金にこれほどの差が生じるのでしょうか?

同じ日本という国に住んでいるにもかかわらず、なぜ地域によってこれほど水道料金に差があるのでしょうか?

水道の設備を建設したりメンテナンスをしたりする費用は、基本的に水道料金でまかなわれることになります。

そのため、なるべく人口が密集している地域の方が、1人あたりが負担すべき費用が少なくなるわけです。

また、水源からの距離などによっても水道料金は大きく変わってきます。

近くに水源のない地域の場合は、遠くのダムなどから配管で延々と水を引いてくることになりますから、工事費用やメンテナンスの費用が莫大にかかることになります。

富士山と河口湖富士河口湖町の水道料金が日本一安いのは、すぐ近くに河口湖という豊富な水源があるために、水源確保のための余分な費用がかからないという大きな理由があるからに違いありません。

また、水源となる川や湖には、自治体によって水利権が決められています。

そのため、他の自治体に水利権のある水源から水を引いてくることになると、利用料を支払わなければならいのです。

そういった諸々の費用がかさんで、水道料金がどうしても高くなってしまう地域があるのです。

このように、ガス代と同様に水道料金も地域によって大きな差が生じることになりますので、物件選びをするときには、その地域の料金を事前に調べたうえで、家賃と光熱費のトータル金額で考えるようにすることが大切です。

それほど自分が使っていないのに水道料金が高くなることも

集合住宅の場合、基本的には各戸ごとに水道のメーターがつけられているのが一般的です。

しかし、古い集合住宅のなかには、水道のメーターが1つしかないような物件もあります。

そういった物件の場合には、大家がまとめて水道代を支払うことになり、あとは世帯数で単純に割って大家が個別に請求することになります。

こういった集合住宅の場合、節水の意識がないような人が住んでいたりすると、まったく関係ない他の人まで余分な水道料金を支払わされることになります。

まだ、富士河口湖町のように水道料金の安い地域であれば気にならないかも知れませんが、長野原町のように水道料金の高い地域だと、他人が使った水道料金まで負担させられたのではたまらない気持ちになるでしょう。

水道料金の高い地域に引っ越しをする際には、個別に水道のメーターが取り付けられている物件かどうかをチェックすることも重要といえそうです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする