引越し業者が持ってくることの多いハンガーボックスのメリットとデメリット

ハンガーボックスに入っている洋服

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最近の引越し業者は、洋服だんずの中味をハンガーボックスに移してから運搬することが多くなっています。

引っ越しの荷物のなかでも、洋服ダンスはかなり大型の部類に入ります。

そのため、運搬の際に少しでも軽くするために中身の洋服を取り出して、ダンスを空にして運ぶわけです。

しかし、スーツなどを一般の荷物と同様にダンボールに詰めて運ぶと、シワになってしまうこともありますし、折りたたむ手間もかかります。

そこで、最近の引越し業者はハンガーボックスというものを用いて、洋服ダンスのなかのスーツなどをハンガーにかかったまま移し入れて運ぶことが多くなっているのです。

ここでは、引越し業者がハンガーボックスを使うことによるメリット・デメリットや注意点などについて考えてみたいと思います。

ハンガーボックスというのはどういったものなのか?

青いハンガーボックスハンガーボックスというのは、文字通り梱包用の箱のなかにハンガーが取り付けられているもので、その中のハンガーに洋服を吊るして運ぶわけです。

標準的なハンガーボックスのサイズは、高さが1mで横幅と奥行きがそれぞれ50cmずつです。

なかに入れるものが吊るされた状態の洋服に限定されますから、どこの引越し業者のハンガーボックスも必然的に似たような大きさになっています。

材質はそれぞれの業者によって異なり、ダンボールで出来ているものもありますし、プラスチック製のものもあります。

強度的にはプラスチック製の方がありますが、重さ的にはダンボール製の方が軽くなります。

それぞれにメリットとデメリットがあるわけですが、実際にハンガーボックスを扱うのは引越し業者のスタッフですから、依頼者が材質まで気にする必要はないでしょう。

ただ、プラスチック製のハンガーボックスは強度があるために繰り返し何度も使用されますから、なかには汚れているものもあったりします。

しかもハンガーボックスは洗ったりしませんから、決して衛生的とはいえません。

人によっては、汚れたハンガーボックスに自分の大切な洋服を入れられることに抵抗を感じることでしょう。

ハンガーボックスに洋服を掛け替え作業は引越し業者がやります

引越し業者に依頼をするときは、基本的に荷造りは自分たちで行わなければいけません。

荷造りも引越し業者にお願いしたいということであれば、「荷造りサービス」といったオプションを利用することになります。

しかし、ハンガーボックスの掛け替え作業に関しては、すべて引越し業者が行ってくれるのが普通です。

もちろん、自分では何もしなくていいので楽なのですが、人によっては自分の洋服を引越し業者のスタッフに触られるのが嫌な人もいるに違いありません。

そのため、あえて引越し業者の「荷造りサービス」を利用せずに、自分で荷造りをする人も多いわけです。

自分で荷造りをすれば、引越し業者が直接手に触れるのは、家電や家具、ダンボールのみになるからです。

どうしても、引越し業者に自分の洋服を触られるのが嫌だということであれば、事前にハンガーボックスを持ってきてもらって、自分で掛け替え作業を行うことも可能ですので、相談をしてみるといいでしょう。

可能であれば洋服の掛け替えは自分でやった方がいい理由

クローゼットの洋服ハンガーボックスの掛け替えは、基本的に引越し業者がやってくれるのですが、可能であれば自分でやった方がいいかも知れません。

自分の洋服を人に触らせたくないという理由だけではなく、洋服のシワを防ぐという意味でも自分でやった方がいいといえます。

自分でやるといっても、ダンボールに詰め込むときのように洋服をたたむ必要はなく、ただハンガーを掛け替えだけですから、大した手間はかかりません。

引越し業者の作業員は、作業効率をあげるためにハンガーボックスのなかに目いっぱい洋服を詰め込もうとします。

その結果として、洋服がシワになってしまうことも少なくないのです。

ダンボールに詰めるとシワになりやすいからという理由でハンガーボックスを利用しているわけですから、それでは意味がなくなってしまいます。

引越し業者は嫌がるかも知れせんが、たとえハンガーボックスの数が多くなってしまったとしても、自分自身で余裕をもたせて掛け替え作業をするようにした方がいいでしょう。

ハンガーボックスの必要個数はどうやって判断するのか?

サカイ引越センターのハンガーボックス
引越し業者に見積もりをもらうと、ハンガーボックスの数が記入されていることがあります。

引越し業者は、どうやってハンガーボックスの数を割り出しているのでしょうか?

実は、ハンガーボックスの横幅が50cmなので、単純に洋服ダンスやクローゼットのなかのハンガーの長さを測って、それを50cmで割って計算しているのです。

たとえば、洋服ダンスやクローゼットのハンガーの長さが2mだとしたら、ハンガーボックスは4箱必要になるということです。

もし、実際の洋服ダンスやクローゼットのハンガーの長さがトータルで2m50cmあるのに、見積書に記載されたハンガーボックスの数が4箱になっていたりする場合、洋服をパンパンに詰め込まれる可能性がありますので注意が必要です。

ハンガーボックスを利用するにあたって注意すべきこと

大切な洋服をタンスやクローゼットに掛けているような状態でそのまま運ぶことができる便利なハンガーボックスですが、利用にあたってはいくつか注意をしなければならない点があります。

あまり重い洋服を詰め込みすぎるとハンガーが外れることがあります

たくさんの服洋服というのは、1着あたりの重さはそれほどではありませんが、数がまとまるとけっこうな重さになるものです。

そのため、ハンガーボックスに取り付けられているハンガーが、その重さに耐えきれないこともあります。

特に、ダンボール製のハンガーボックスの場合には、ハンガーをダンボールで固定しているわけですから、耐荷重はそれほど期待できません。

冬物の厚手のコートなどを何着も詰め込むと、運搬中にハンガーが外れてしまうこともあります。

そのため、重い洋服がいくつもある場合には、複数のハンガーボックスに分散して入れるなどの工夫が必要になるでしょう。

ハンガーボックスが有料の引越し業者もあります

大手の引越し業者であれば、大抵のところは自社でハンガーボックスを所有していますので、無料で貸し出しをしてくれます。

ところが、中小で格安を売りにしているような引越し業者の場合には、ハンガーボックスを用意できないところもあります。

そういった場合には、有料で準備してくれるようにお願いするか、自分で通販などを利用して購入する必要がでてきます。

しかし、ハンガーボックスなんて引っ越しのときにしか使わないものですから、わざわざ購入してまで準備をするというのはもったいない話です。

夏場に作業員に掛け替えをおまかせするのは危険です

驚いた女性引越し業者のスタッフにハンガーボックスへの掛け替えをやってもらう場合、特に夏場は注意が必要です。

引っ越しの作業というのは非常に体力的にキツイ仕事になりますので、夏場は大量の汗をかくことになります。

引っ越しが終わったあとの床には、作業員の汗が大量にしたたり落ちていていることもめずらしくありません。

そんな状態の作業員の方が、あなたの大切な洋服に触れる状況を想像してみてください。

最悪の場合には、すべてクリーニングに出すことになってしまうかも知れません。

やはり、ハンガーボックスへの掛け替えは、基本的に自分でやった方が無難といえそうです。

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