引越し業者が見積もりを出してくれないケース~住所・日時・荷物の量が決まらない

引越し業者が見積りを出してくれない

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引越し業者が見積りを出してくれないケースがあるのをご存知ですか?

一般的に、引越し業者というのは、見積作成依頼があれば無料で作成をしてくれます。

見積りを作成することで、そこから仕事につながるわけですから、本来であればお断りする理由などないはずです。

「できれば仕事を受けたくない嫌なお客様」であったとしても、「お断り見積もり」という形で、一応高めの見積りをもりを出してくれるのが普通です。

関連記事:引越し業者が作成する「お断り見積もり」の意味するものとは?

ところが、最低限の条件がそろわないと、引越し業者は見積もりそのものを出してくれないことがあるのです。

それはいったい、どんな条件でしょうか?

引っ越し先の住所が決まらないと見積もりは作成できません

見積もり作成できない引っ越しというのは、いま住んでいるところから転居先までの荷物を運ぶことになりますから、新しい住所が決まらないことには見積もりを作成することができません。

ところが、まだ転居先の住所が決まらない状態で見積もり依頼をしてくる人が実際にいるのです。

そういった人の場合、本当に引っ越しをするのかどうかさえ分かりませんので、引越し業者としても見積もり作成をお断りせざるを得ないということになります。

引っ越し先の市区町村すら分からない人が見積もり依頼

せめて引っ越し先の市区町村名だけでも分かっていれば、なんとか概算で見積もりを作成することができますが、信じられないことに、それすら分からずに見積もり作成を依頼する人もいるのです。

引っ越しの料金というのは、トラックのサイズと移動距離で金額が決まりますから、引っ越し先が分からないということは移動距離が計算できないことになり、見積もりは作成できないことになります。

たとえば、東京から横浜に引っ越しをするのと、東京から福岡に引っ越しをするのとでは、料金は何倍も違ってくることになりますので、そもそも見積もりの作りようがないことになります。

信じられないかも知れませんが、引っ越し見積もりは荷物の量だけでは作成できないということを理解していない人がけっこういるようなのです。

引越し業者に荷物だけ預けて夜逃げをしてしまう人もいます。

足早に去る男性住所が決まっていない人からの見積もり依頼に対して、引越し業者が警戒するのは、荷物だけ預けて夜逃げをしてしまうようなひどい人もいるからです。

「いま住んでいるアパートの契約が切れてしまうので、とりあえず次のアパートを探すまで荷物を預かっておいてください」

などと依頼をしておいて、そのあと音信不通になってしまったりします。

そういった悪質な人もいるので、引越し業者にしてみれば、転居先の住所が決まっていない人からの見積もり作成には容易に応じるわけにはいかないわけです。

市区町村が分かっていても正確な見積もりは作成できません

また転居先の賃貸物件を探すことができていない状況であっても、市区町村名さえ分かっていれば、移動距離が分かりますから、概算で見積もりを作成することは可能です。

しかし、移動距離が分かったとしても、それがどういった建物に引っ越しをするのか具体的に分からないと正確な見積もりを作成することはできません。

特にマンションなどへ引っ越しの場合だと、何階に引っ越しをするのかということやエレベーターの有無などによっても見積もり金額は大きく変わってくるからです。

また、建物のすぐ近くまでトラックが入って行けるかどうかなどでも、見積額は大きくことなります。

ですから、たとえ市区町村名が分かっていたとしても、正確な見積もりを作成することは難しいということになります。

引っ越し先に何を持って行くか決まっていない場合

空の段ボール箱引っ越しの料金というのは、基本的に移動距離と荷物の量(トラックのサイズ)によってきまりますので、住所はもちろんのこと、何を転居先に持って行くか決まらないことには見積もり作成はできないことになります。

見積もり依頼のときに「古い家電や家具はほとんど処分する予定です」とか「いくつか人にあげる予定の家財もあります」といったようなことを話す人がいます。

しかし、これだと引越し業者は見積もりを作成することができません。

なぜなら、引っ越し先に持って行くものと持って行かないものをはっきりと決めてくれないと、トラックのサイズを割り出すことができないからです。

もしこういった状況の人から、どうしても見積もりを出してほしいといわれたら、引越し業者としては大きめのトラックを使う前提で料金を算出することになります。

ギリギリのサイズのトラックで見積もりを作成すると、思った以上に家具や家電が処分されていなかったりした場合、当日に積み残しが発生してしまう可能性があるからです。

積み残した荷物をどうするのかでトラブルになるよりは、大きめのトラックを使う前提で高めの見積もりを出した方がいいと引越し業者が考えるのは当然のことです。

そもそも、トラックに積む荷物の量が分からないのに、正確な見積もりを作成することは不可能なのです。

引越し予定日が決まっていないと見積もり作成は難しい

引越しの予定日
引っ越しをする日が決まっていないと、業者に見積もり作成をお断りされる可能性があります。

引っ越し業者の料金は、基本的にトラックのサイズと移動距離によって決まりますから、日時はそれほど重要ではないと考える人もいるかも知れません。

しかし「来月の中旬ころ引っ越しを予定しています」といったアバウトな日程の場合には、引越し業者は見積もりを出せないことがあるのです。

なぜなら、正確な日程が分からないことには、トラックやスタッフのスケジュールを押さえておくことができないからです。

特に繁忙期と呼ばれる3月から4月にかけての時期には、トラックを押さえるだけでも困難になってしまうので、正確な日時が分からないことには見積もりを作成することはできないことになります。

また、引っ越しの料金というのは、平日よりも土日祝日の方が高くなりますし、引っ越しの多い月末の方が月初よりも高くなる傾向にあります。

このように、同じ荷物の量で同じ移動距離であったとしても、引っ越しというのは日時で料金が変わってしまうことが多いので、アバウトな日程だと、業者としても見積もりを出しにくいということになってしまうわけです。

直前すぎる見積もり依頼もお断りされる可能性があります

見積もりできない引越し業者というのは、自社のトラックや作業員が効率よく稼働できるように、綿密にスケジュールを組んで仕事をしています。

そのため、引っ越し直前になって依頼をしてもお断りされる可能性があります。

スケジュールが空かなくて自社で仕事を受けることができないと分かっているのに、見積もりを出すわけにはいかないからです。

特に大手の引越し業者などは、繁忙期になると新たな見積もりは、一切受け付けなくなってしまうこともあります。

仮になんとか引き受けてくれたとしても、引越し業者に足元を見られてしまうことになりますから、かなり割高な見積もりになることを覚悟しなければなりません。

それでは、引越しが決まったら、どれくらい前に見積もり依頼をするのがいいのでしょうか?

あくまでも目安ですが、最低でも引っ越し当日の2週間前にはお願いをするようにした方がいいでしょう。

もちろん、「引っ越し先の住所」「持って行く荷物の量」「引越し日」がすべて分かっていることが条件です。

最近の引越し業者は荷造り用のダンボールを無料で提供してくれることが多いですが、2週間前に契約をすることで、荷造りも余裕を持って始めることができるようになります。