マンションの高層階への引っ越しの際に気をつけるべきこと~料金高騰の理由

高層マンションの引越しで気をつけるべきことのイメージ画像※本記事はプロモーションを含んでいます

引っ越しと一口にいっても、タワーマンションなどの高層階への引っ越しと平屋や2階建てなどの一戸建ての場合では、考え方や注意すべきことはまったく異なってきます。

事前にそのことを知っておかないと、いざ引っ越しをするときになって慌てることになりかねません。

2階建てや3階建て程度の建物であれば、たとえどんな荷物であってもプロの引越し業者は簡単に運び入れてしまいます。

しかし、マンションの高層階ともなると、荷物によっては搬入が困難な場合がよくあります。

仮に搬入が可能であったとしても、大型のクレーンなどを使わなければならなかったりして、引越し業者の見積り金額が目玉が飛び出すほどの高額になってしまうこともあります。

ここでは、マンションの高層階に引っ越しをするときに、注意しておくべき点などについて解説をしていますので、参考にしてみてください。

また、高層マンションの入居で引越し業者の見積り金額が高額になってしまった場合でも、別の業者から見積りを取ると意外なほど安くなることもありますので、必ず複数の会社から相見積もりを取って比較をすることを忘れないでください。

 

マンションの10階までクレーンで搬入すると20万円~30万円

高層マンションの外観マンションの10階に引っ越しをして、ソファを窓際の部屋に運び入れようとしたところ、ドアのサイズが狭くて入らないということに気がついたという人が実際にいます。

その方は、ある大手の引越し業者に相談をしたところ、クレーンで吊り上げてバルコニーから搬入する以外に方法はなく、料金的には20万円~30万円かかるといわれたそうです。

5階程度までであれば、小型のクレーンやフライングデッキと呼ばれる専用の機械を使ってなんとかなってしまうことが多いのですが、10階ともなると高さ的には地上から40mほどになり、大型のクレーンでなければ届きません。

引越し業者が提示した20万円~30万円という金額は決して大げさではなく、大型のクレーンを手配しての大がかりな搬入となれば、それくらいの費用は当然ながらかかってしまいます。

このように、1階や2階の家であれば小型クレーンや吊り具を使ってなんとか搬入できてしまうような事例でも、マンションの高層階の場合にはどうにもならないことも多いものです。

搬入する予定の家具や家電などの寸法をしっかりと測定したうえで、転居先の下調べをより入念にやることが重要になります。

引っ越し前ににエレベーターのサイズを確認しておくことが大切

高層マンションのエレベーターマンションの高層階への引っ越しの場合には、エレベーターを使って家具などを上の階まで上げることが出来るかどうかがとても重要になります。

最近のタワーマンションの場合は、荷物の搬入用に専用の大型エレベーターが設置されていることが多くなっていますが、そういったエレベーターがどこのマンションにもあるとは限りません。

ない場合には、人間が使うエレベーターを利用して荷物の搬入をする必要があります。

しかし、あくまでも人間を乗せるためのエレベーターですから、サイズ的にはそれほど大きくないことも多いでしょう。

そういったエレベーターしかない場合には、ダブルベッドなどの大型の家具などが入らない可能性もあります。

引越し業者はプロなので、多少は無理ぎみのサイズであっても斜めにしたりしてなんとかエレベーターに乗せて運んでしまうことも多いのですが、物理的にどうしても不可能なものは運ぶことができません。

そういった場合には、人力で階段を使ってあげることになりますが、マンパワーが必要なことから料金的にはかなり割高なものになってしまいます。

階段を使って高層階まで荷物を運ぶ場合、通常の料金にプラスして1階あたり1,000円~2,000円の料金が発生するのが一般的です。

10階まで運んだとして1万円~2万円がプラスになるイメージです。

思ったほど高くないと思われるかも知れませんが、高層階への階段を使った搬入は人的な負担が大きいことや破損のリスクなどが高まるために、引越し業者によっては対応してくれないことも多いです。

また、家具のサイズによっては階段から上げることが困難なケースもあります。

そういったことにならないためにも、マンションの高層階に引っ越しをする際には、エレベーターのサイズをしっかりと確認したうえで転居の計画をたてることがとても重要になります。

高層マンションの引っ越しで重要なエントランスまでの距離

高層マンションのエントランスエレベーターのサイズが大きいマンションだからといっても、それだけで安心してはいけません。

高層マンションというと、建物の高さの点ばかりに注目をしがちですが、実はトラックを駐車できる場所からエントランスまでの距離が問題になることも少なくないのです。

場合によっては駐車場からエントランスまで500m近くの距離があることも少なくありません。

引越し業者は、その500mという距離を人力で運搬しなければならなくなり、大変な手間がかかります。

こういった点もしっかりと下調べをしたうえで、引越し業者に正確に情報を伝えておかないと、あとあとトラブルに発展する可能性もあります。

通常であれば2時間程度で終わるはずの荷物の搬入作業が、エントランスまでの距離が遠かったためにまる1日かかってしまったという事例も実際にあるのです。

こうなると、そのことを事前に伝えていなかった場合には追加料金が発生することになってしまいますし、引越し業者のその後のスケジュールにも影響を与えてしまいます。

また、最悪の場合にはその日のうちに引越しが終わらなくなってしまう可能性もあります。

高層マンションの引っ越しに慣れている引越し業者であれば、見積もりを作成するときに「駐車場からエントランスまではどれくらいの距離がありますか?」と聞いてくることもありますが、仮に聞かれなかったとしても、あとあとのトラブルをさけるためにも、正直に自己申告をしておくことが大切です。

事前にマンションの管理人に確認しておくべきこと

タワーマンションなどの場合、あらかじめ引っ越しのルールが決められていることが少なくありません。

荷物の搬入口が決められていたり、荷物の搬入用エレベーターの利用に許可が必要だったりすることもあります。

他にも引っ越しを予定している世帯があったりすると、搬入口やエレベーターの利用に時間的な制限がかけられることもあります。

当日になるべく時間的なロスをなくす意味でも、事前にしっかりと確認をしたうえでルールに従って荷物の搬入をする必要があります。

また、タワーマンションの場合、共用部分の床や壁などに傷をつけないように、しっかりと養生をすることを管理人から指示されることもあります。

事前に管理人に連絡をせずに、養生もしないで勝手に搬入作業を始めてしまうと、作業を中止させられてしまう可能性もあります。

タワーマンションの引っ越しに慣れている業者であれば、そういったルールや養生に関してもある程度の知識があるのでトラブルになることは少ないのですが、そうではない引越し業者を使う場合には十分に注意をしたうえでしっかりと指示を出さなければいけません。