※本記事はプロモーションを含んでいます
戸建ての大きな家や二世帯住宅などに住んでいる人が引っ越しをするときには、大型トラック(10tトラック)じゃないとすべての荷物を積み切れない可能性があります。
しかし、10トントラックのような大型の車両というのは想像以上の大きさで、多くの荷物を載せることができる反面、その大きなボディゆえにさまざまな制約を受けることになります。
これから大型トラックを使って引っ越しを予定している人に向けて、さまざまな注意すべき点などについて解説をしていますので、参考にしてみてください。
また、大型トラックを使わなければならないような大掛かりな引っ越しの場合には、業者に支払う費用もそれなりに高額になりますし、業者間の金額差も非常に大きくなります。
移動距離によっては、高い業者と安い業者で数十万円もの差になることが普通にあります。
必ず複数の引越し業者に相見積りを取って、料金を比較するようにしましょう。
大型トラックであれば二世帯家族の引越しにも対応可能
たくさんの荷物を積むことのできる大型トラックですが、思った以上にそのボディは大きいものです。
実際に、サカイ引越センターが所有している大型トラックのサイズは、全長は10.7m、全幅2.49m、全高3.63mとなっています。
荷台の床のスペースは畳12枚分ほどもありますから、2tトラック4台分ほどになります。
さらに2tトラックとくらべて高さもありますから、うまく重ねて積み込めば、2tトラック5~6台分の荷物が積めることになります。
これだけの荷台の広さがあれば、一戸建てで二世帯が住む大家族の引っ越しなどにも十分対応が可能であるといえます。
たくさんの家具を一度に運べてしまえる点は、大型トラックの大きな魅力であるといえます。
はたして家の前まで入っていくことができるか?
大型トラックには、たくさんの荷物が積めるというメリットがありますが、その一方で、その大きなボディゆえに入っていくことのできる場所が限られてしまうという欠点があります。
道幅の広い幹線道路などを走る分には問題ありませんが、住宅というのはそういった幹線沿いに建っていることは少ないものです。
住宅街にある道路というのは、思った以上に狭いことが多いものです。
建築基準法では、基本的に幅員が4m以上の道路に面していなければ家を建てることができませんので、細い道路といっても4m以上はあるのが普通です。
大型トラックといっても、車幅は2.5mほどですから、道幅が4mの道路であれば十分に入って行けると思う人もいることでしょう。
しかし、実際にはバックミラーを含めた大型トラックの車幅は3.5mほどになりますから、4mの道路だとまさにギリギリであり、途中に電柱などが建っていた場合には通れない可能性が大です。
しかも、これは大型トラックをまっすぐ走らせた場合の話で、4mしか幅のない道路の曲がり角は絶対に曲がることができません。
大型トラックは内輪差が大きいですから、6m~7mの道幅がないと曲がることができないといわれています。
大型トラックで引っ越しを計画するときに一番のネックになるのが、まさに家が建っている前の道幅ということになるのです。
大型トラックが入って行ける道幅であってもOKとは限りません
大型トラックが十分に入って行くことができるだけの広い道路に家が面していたとしても、それですべて解決できるとは限りません。
荷物の積み下ろしをしている間は、その道路に大型トラックをずっと駐車させておくことになりますから、交通量のある道路などでは渋滞を発生させてしまう可能性があります。
事前に警察署に道路使用許可申請をだしておき、なおかつ交通誘導員などを配置する必要があるかも知れません。
もしそういったことになれば、誘導員の人件費も発生することになりますし、コスト的にはそれなりにかかってしまうことになるでしょう。
特に気をつけなければいけないのは転居先での荷卸しのときで、これからお付き合いをしてかなければならない近所の人に、交通渋滞で迷惑をかけてしまったのでは第一印象は非常に悪いものになってしまいます。
引っ越しをする数日前に、挨拶もかねて近所まわりをして、大きなトラックを駐車させるということを伝えておくようにした方がいいでしょう。
参考記事:引越しのときの挨拶や作業員への謝礼などのマナーはどうすべきか?
道幅が狭くて入って行けないときの積み下ろしはどうするのか?
道幅が狭くて、大型トラックが家の前まで入って行けない場合には、大型トラックを別の広い場所に駐車しておき、1.5tや2tトラックなどを使って、家と大型トラックのあいだを往復して荷物の積み替えをすることになります。
こういったやり方をする場合は、荷物の積み替えにかなりの手間がかかることになります。
時間的にもそうですが、手間がかかる分だけ引越し料金も割高になることになります。
さらに、荷物を何度も積んだりおろしたりすることによって、家具などを破損させてしまう可能性も高くなりますので、しっかりとした養生が必要になります。
大型トラックであれば、1度にたくさんの荷物が運べて便利なような気がしますが、道幅の狭いところに建っている家の場合には、想像以上に大変な引っ越しとなってしまう可能性があるわけです。
すべての引越し業者が大型トラックに対応できるわけではない
大型トラックというのは、基本的に道幅の広い幹線道路などをたくさんの荷物を積んで走るのが本来の使われ方です。
住宅が建っている狭い路地などを走るのは、大の苦手です。
そのため、道幅の狭い住宅街で仕事をすることの多い中小の引越し業者は、そもそも大型トラックを所有していないことも多いのです。
一部の大手業者などは引っ越し専用の大型トラックを所有していることもありますが、一般的にはせいぜい4tトラックまでしか準備できない引っ越し業者が多いようです。
そういった場合には、大型トラックを所有している運送会社を下請けとして使うか、荷物を4tトラック2台に分けて運んだりします。
大型トラックを所有している運送会社を下請けとして使う場合、転手は基本的に引っ越しの作業に慣れていないことが多いです。
そもそも引っ越しに大型トラックを使うことが少ないわけですから、運転手が作業になれていないのは当然のことです。
大抵の場合は、引っ越しに慣れたスタッフが一緒についてくるはずなのでそれほど心配はいりませんが、大切な荷物の積み下ろしのときには、注意をした方がいいでしょう。
また、引っ越し専用のトラックには、荷物を破損させないように、荷台の内壁にフェルトなどの保護材が使われていることが多いものです。
しかし、下請けとして依頼した大型トラックの場合には、引っ越し専門のトラックということではありませんから、そういった保護材などはないのが普通です。
そのため、大切な家具や家電などは、十分に養生をして積み込む必要があります。
大型トラックと小さなトラック複数台ではどちらがお得か?
大型トラックは、一度にたくさんの荷物を運ぶことができますが、実際に引っ越しに使うにあたっては、さまざまな問題があることが分かりました。
それならば、大型トラック1台で荷物を運ぶのと、小さなトラック複数台で荷物を運ぶのではどちらがお得になるのでしょうか?
これは一概には言えませんが、基本的に遠距離の引っ越しの場合には、大型トラック1台で引っ越しをした方がお得になると考えていいでしょう。
家の前の道幅が狭くて、小さいトラックで中継しながら積み下ろしをすることになったとしても、長距離の場合には大型トラックを使った方がコスト的には有利になります。
そのことは、各家庭から集めた荷物を1台の大型トラックにまとめて運ぶ混載便の料金が安いことからも、容易に想像がつくと思います。
近距離の引っ越しの場合には、大型トラックで家の前まで入って行って直接荷物を積むことができるかどうかで変わってきます。
道幅が狭くて、小型のトラックで中継をしながら積み下ろしをしなければならないようであれば、小さなトラックを複数台使ってそのまま運んでしまった方がいい場合もあります。
特に、同一市内などごく近場の引っ越しであれば、小さいトラックを何度も往復させてピストン輸送で引っ越しをすることも可能になります。
いずれにしましても、引越し業者の料金は会社によって大きく変わることがありますので、必ず相見積もりを取るようにしましょう。