本記事はプロモーションが含まれております
引っ越しをするときには、転居先の物件探しや荷造りなどの準備期間として、2ヵ月程度の時間的な猶予は欲しいものです。
それくらいの時間があれば、とりあえずバタバタすることなく引っ越しの準備ができるからです。
しかし、会社の事情で来週中に転勤してくれといわれた場合には、どうすればいいのでしょうか?
1週間以内に転居先で賃貸物件の契約を済ませて、引っ越しをすることは可能なのでしょうか?
もちろん、会社も無茶な辞令であることは承知しているはずなので、とりあえず転勤先でホテルに滞在しつつ物件探しをするということも可能かもしれませんが、ここではあえて1週間以内に物件を探すことを前提に考えてみたいと思います。
物件探しは以前ほど手間がかからなくなりました
以前であれば、賃貸物件を探すためには不動産屋さんを1件1件回って相談をするというのが一般的でした。
しかし、いまではインターネットのおかげで、どこに住んでいようとも全国の物件を簡単に検索することができるようになりました。
1週間以内に引っ越しをしなければならないということを考えた場合、現地に足を運んで物件探しなどしている時間はありませんので、インターネットを使った物件選びは必須となります。
1週間以内に引越しをしなければならないという状況を考えた場合、物件選びで注意しなければならないのが「即入居可能」かどうかという点です。
いまの入居者が出て行くまで入居できないような物件は、最初から除外しなくてはなりません。
また、あまりにも条件が良すぎるような物件は、「おとり物件」の可能性がありますので、そういった物件も除外します。
本当にお得で好条件な物件である可能性もありますが、引っ越しまでの時間がない以上は、より確実に入居できる物件のみを対象にリサーチしなければなりません。
そして、できれば自分の希望に合いそうな物件は、最低でも3つ以上ピックアップしたいものです。
すでに成約してしまっている物件なのに、ホームページを更新していなかったりする不動産業者もあるので、なるべく多くの物件をピックアップしておいた方が安全です。
内見で気に入った物件があったらその日に入居申込みをする
物件の候補をいくつかピックアップすることができたら、不動産業者に内見の予約を入れなければなりません。
1週間以内に物件を探さなければいけないということであれば、遅くても翌日には内見のために現地まで行く必要があります。
もちろん、内見をしないで契約をすることも可能です。
しかし、実際に引っ越しをしてみたら想像していたような物件ではなかったりして後悔することもあるので、時間がないとはいっても内見はやっておいた方がいいでしょう。
内見をして、実際に住んでもいいと思えるような部屋が見つかったら、その場で入居の申し込みをします。
入居審査には最短でも3日程度かかりますので、じっくり考えてから再び訪問をするなどという時間的な余裕はありません。
その日に確実に入居の申し込みができるように、必要な書類などは事前に不動産業者に確認して準備しておくといいでしょう。
注意をしなければならないのは、保証人が必要かどうかです。
最近では保証会社の審査をパスすれば保証人が不要な物件も多くなっていますが、もし必要だといわれた場合には、保証人に署名捺印してもらうための時間が必要になってしまい、大きく時間をロスしてしまいます。
なるべく保証人が不要な物件であることを確認したうえで、内見をしに行くようにするといいでしょう。
また、入居審査のために会社の在籍証明書や給与明細などが必要なこともありますので、何が必要になるのかも、合わせて確認をしておくようにしましょう。
審査が通れば翌日には契約をして入居することができます
入居審査がOKとなれば、その翌日には契約をしてすぐにでも入居をすることができるようになりますが、書類の不備で出直しとならないように、契約の際に必要な書類はしっかりと準備しておかなくてはなりません。
契約に必要になる書類は、不動産業者によって異なりますので、事前に何が必要かを確認しておくといいでしょう。
一般的には住民票や印鑑証明などが必要になることが多いようです。
また、契約書に捺印するための印鑑も必要になります。
認印でも契約そのものは成立するようですが、不動産会社によっては実印でなければ認めないところもあるようです。
家賃を銀行口座から引き落としにする場合には、通帳の口座番号や銀行印も必要になります。
また、敷金や礼金、前家賃なども契約のときに支払う必要がある場合には、現金を持参する必要があります。
契約のときには手付金だけを支払って、残金は銀行口座への振込を指示する不動産業者もありますので、こちらも間違いのないようによく確認をしておかなければなりません。
引っ越しまで時間がないときの物件選びでは、書類などの不備で手続きがスムーズに行かなくなってしまうことは避けなければいけませんので、抜けのないように慎重に確認を行うようにしましょう。
入居審査に1週間以上かかってしまうこともあります
1週間以内に引っ越しをするための物件選びで、時間的に一番ネックになるのが入居審査です。
最短で3日ほどで結果がでますが、遅い場合には1週間ほどかかってしまうこともあります。
そうなると、その審査期間だけで1週間以内での引っ越しは不可能ということになってしまいます。
そうならないためには、内見のときに急ぎであることを立会の担当者に伝えておくようにするといいでしょう。
良心的な業者であれば、事情を考慮して便宜をはかってくれるはずです。
大家さんにしても不動産業者にしても、即入居を希望している人は大歓迎なはずなので、優先的に手続きをしてくれる可能性があります。
また、入居申込書に不備があったり提出書類が不足していたりすると、審査期間が長くなってしまうことになりますので、申し込みのときには絶対にミスをしないようにしなければなりません。
まれに、大家さんが旅行に行ってしまっていて、帰ってくるまで審査ができないというようなケースもあるようなので、そういったことがないかどうかを不動産業者の担当に確認をしておくといいでしょう。
入居審査に落ちてしまうと1週間での引越しは不可能になります
ここまでのお話は、あくまでも入居審査に合格するという前提で進めてきました。
しかし、入居審査に落ちてしまったら、もう一度物件選びからやり直さなければならなくなるため、1週間以内に引っ越しをするというのは、ほぼ不可能になってしまいます。
そういったことを考えてみますと、1週間以内に引っ越しをするというのは、思った以上にハードルが高いということがお分かりになるかと思います。
とはいえ、普通にサラリーマンとして安定的な収入があり、引っ越しの理由が転勤ということであれば、入居審査に落ちる可能性は非常に低いと考えていいと思います。
家賃に対して年収が低いと審査に落ちることがありますので、確実に審査を通そうと思うのならば、あまり家賃の高い物件は選ばない方がいいでしょう。
ちなみに、家賃が年収の36分の1を超えると、審査に通らなくなる可能性があると言われています。
たとえば、年収が360万円の人が10万円を超える家賃の物件に申し込みをした場合、審査を通すのは難しいといえるでしょう。