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引越しをどこかに頼むとなると、まず思い浮かべるのが専門の引越し業者でしょう。
サカイ引越センターやアート引越しセンターなど、誰でも何社かはすぐに頭に思い浮かべることができるのではないでしょうか?
しかし、引越しのお手伝いをしてくれるのは、そういった専門の業者ばかりではありません。
あまり知られていませんが、実はJR貨物や航空会社でも引越し業務を請け負っているのです。
1.JR貨物を使っての引越しを考えてみる
JR貨物の引越しサービスには、運送業者が提供するトラックによる引越しサービスとは、また違った一面やメリットなどもあります。
ここでは、JR貨物の引越しについて詳しく見ていきましょう。
1-1. 500km以上の長距離なら検討してみる価値あり
JR貨物を使っての引越しは、当然ながら貨物列車を使って荷物を運搬することになりますので、市内などの近距離の引越しには向きません。
また、近くにJR貨物のコンテナ駅がない場合も少し効率が悪くなるかもしれません。
一般の引越し業者とJR貨物を比較してみる場合、500km以上の移動距離となるかどうかが一つの目安と考えていいでしょう。
JR貨物で引越しをするとなると、貨物列車まで自分で荷物を運ばなければならないと勘違いする人もいるかも知れません。
しかし、JR貨物では全国の運送会社との提携により、転居元からの荷物の集荷から転居先でのトラック手配と荷卸しまですべて行ってくれますので、心配には及びません。
一般の引越し業者を頼んだ時と全く同じように荷物を運んでくれるわけです。
料金に関しては、近距離の場合は確かにフットワークの軽いトラックのみでの引越し業者が勝っていますが、500km以上の長期距離になると、十分に引越し専門業者の見積もりと戦える金額になります。
1-2 実際の料金はどれくらいかかるのか?
実際にJR貨物に見積もりを取った事例を2つ紹介してみます。
名古屋から宮城まで約700kmの距離を、コンテナ2つ分の荷物を運んでもらった場合の概算見積もりです。
ちなみにコンテナ2つ分の荷物量の目安としては、夫婦2名で2K程度の家をイメージしてもらうといいでしょう。
これらの荷物運搬料金に作業員4名の人件費と廃材処理の付帯サービスを付けるという条件での見積金額は、313,400円でした。
もう一つの事例は、ワンルームに住む単身者が、埼玉から名古屋まで約400km弱の距離を、コンテナ1つ分の荷物を運んでもらった場合です。
この場合のJR貨物の概算見積もり金額は、105,500円でした。
この二つの事例を見る限りにおいてはちょっと割高な印象もありますが、これは現地を見ないで作成したあくまで概算の見積もりです。
実際に引越しを依頼することになったら、引越し専門業者などの見積もりと比較したうえで交渉することでさらに安くなることでしょう。
1-3 JR貨物による引越しのメリットとは?
JR貨物による引越しのメリットとしては、荷物の到着時間が正確であるということが挙げられます。
貨物列車の場合ダイヤ通りに運行しますので、トラック便のように道路事情に影響を受けません。
そのため、遠距離の場合であってもほぼ想定した時間に、荷物が到着することになります。
また、意外に知られていませんが、JR貨物で遠距離の引越しをする場合、飛行機便とほとんど変わらない時間で荷物を運ぶことができます。
たとえば、東京から札幌までの貨車の輸送時間は17時間20分ですので、今日引き渡した荷物を翌日に届けることが可能になります。
しかも、費用的にも飛行機便にくらべてリーズナブルです。
また、JR貨物による引越しのメリットとして、コンテナを着駅で5日間まで無料で保管してもらうことが可能であるという点が挙げられます。
新居での荷物の搬入日を自分の都合のいい日に合わせたい場合には、とても便利なサービスであるといえるでしょう。
1-4 コンテナの広さは5畳の部屋と同じくらい
JR貨物のコンテナの広さは、長さが約3.7メートルで幅が約2.3メートルとなりますので、8.5㎡ほどとなります。
お部屋の広さに例えると、約5畳の部屋と同じ広さです。
これに高さが約2.3メートルありますので、一人暮らし程度の荷物であれば余裕ですべて入ります。
家具の少ない家族であれば、2人暮らし程度でも1つのコンテナに収まってしまうかも知れません。
1-5 もちろんデメリットもあります
もちろんJR貨物の引越しにもデメリットはあります。
それは、トラックからコンテナに荷物を載せたり下ろしたりするという余分な作業が介入してしまうということです。
その結果、場所にもよりますがトラック便の方が転居先に早く荷物が届くことが多いようです。
また、荷物の積み下ろしの作業が増えることによって、家具などに傷がつく可能性も高くなります。
こういったことを考えますと、やはりJR貨物便の最大のメリットは転居先で荷物を一時的に預かってもらうことができるために、荷物の搬入日に調整ができるという点になると思います。
参考:JR貨物便引越しサービス
2.飛行機での引越しを考えてみる
飛行機を使って引越しをするといってもピンと来ないかもしれませんが、意外にもこれを利用する人が増えているようです。
飛行機というのは上が客室で下が貨物室という構造になっていますので、その貨物室を利用するわけですね。
なんとなく料金が高いイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
2-1 大きく分けて2種類の方法があります
飛行機での引越しの場合は、大きく分けて2つの方法があります。
1つはJR貨物の時と同じように、飛行場までトラックで荷物を運び、飛行機で引越し先まで荷物を運んだあとに、再びトラックに積み替えて実際に転居をする家まで荷物を運ぶ方法です。
もう一つは、チャーターと呼ばれているもので、飛行機に積み込むコンテナを直接家の前まで運び、そのコンテナに荷物を載せてしまう方法です。
チャーターの場合は料金が割高になるのと、庭先にコンテナを載せたトラックを止められるだけ大きなスペースが必要になるというデメリットがあります。
これらの方法のうち割高になるチャーター便を使った場合の、東京都中央区から福岡まで引越しをした場合の料金の事例を見てみたいと思います。
2-2 チャーター便利用で東京から福岡までの料金
現在の自宅から羽田空港までの距離を20kmとし、福岡空港から転居先までの距離を10kmとして計算してみます。荷物の重量は300kgとします。
チャーターの場合、料金は距離でなく時間性が適用されます。
午前中に羽田空港まで運び入れることができれば「4時間制」が適用されるので、16,940円となります。
同様に翌日の午前中に福岡空港から転居先まで午前中に荷物を運び入れることができれば「4時間制」適用で、16,940円となります。
ちなみに、午前から午後にまたがってしまった場合は「8時間制」が適用となって33,880円が適用になってしまうので、注意が必要です。
次に航空運賃です。航空運賃が、トラックやJR貨物などと大きく異なるのは、重量によって料金が決まるという点です。
トラックやJR貨物の場合は、荷物の重量にかかわらずトラックの大きさやコンテナ1つあたりの料金で計算されますので、飛行機の場合にはこの点が全く異なります。
300kgを羽田から福岡まで運んだ場合の航空運賃は、JALの場合で70,800円になります。
自宅から羽田空港までのチャーター便16,940円、航空運賃70,800円、福岡空港から転居先までのチャーター便16,940円で、これらを合計104,680円が実際の料金ということになります。
思ったよりも高くないという印象ではないでしょうか?
航空会社によっては、季節や曜日などによってさまざまな割引がありますので、さらに安くなる可能性もあります。
興味のあるかたは、一度お問い合わせをしてみるといいでしょう。
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