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単身赴任で引っ越しが決まった人にとって、家具や家電をどこまで転居先にもっていったらいいのかは、悩ましい問題だと思います。
冷蔵庫や洗濯機といった大型の家電や、タンスやベッドのような大型の家具まで持って行くとなると、単身での引っ越しとは言っても、それなりの費用が発生してしまうことになります。
かといって、身の回りにある物だけを持って引っ越しをして、単身赴任先で新たに家具や家電を買い求めるというのももったいないような気がします。
それなら、現地で家具や家電をレンタルするというのはどうでしょうか?
ここでは、単身赴任で引っ越しをする方が、家電や家具をレンタルで済ます場合のメリットやデメリットについて解説をしてみたいと思います。
大型の家具をすべて持って行った場合の引っ越し費用
最近では、引越し業者が提供する「単身パック」などの単身者向けサービスが人気になっているようです。
しかし、大型の家電や家具などを転居先に持って行く場合には、そういったサービスを利用するのは無理があります。
料金的には魅力のある単身パックですが、コンテナのサイズが小さいために、運ぶことの荷物はどうしても限られてしまいます。
単身専用の引越しサービスで運ぶことのできる荷物は、およそ以下のような感じになります。
小型の冷蔵庫(100リットルくらい)、20インチ程度の薄型テレビ、テレビ台(小)、電子レンジ、掃除機、カラーボックス(3段)、布団、50cm×35cm×35cmサイズのダンボールが5個程度。
単身赴任といえども、大型の家電品や家具などがある場合には、すべての荷物を積み込むためには2トントラックがが必要になることもあります。
たとえば、2トントラックのチャーター便を使って東京から名古屋まで引っ越しをした場合、料金的には8万円~15万円程度になります。
3月~4月にかけての繁忙期であれば、12万円~23万円を覚悟しておく必要があります。
実際に単身赴任をするのが3月とか4月ということであれば、引越し業者に支払うべき12万円~23万円の費用を、転居先で家電や家具をレンタルする費用などに回した方がいいのではないか、という考え方もできるわけです。
1人暮らしに必要な家具や家電をレンタルするといくらかかる?
引っ越し費用をおさえて、その分を家具や家電をレンタルにまわすという選択肢もあるわけですが、それが有効かどうかを判断するには、家具や家電がどれくらいの料金でレンタルできるかを知る必要があります。
また、レンタルというのは、それを借りている間ずっと料金が発生してしまうわけですから、単身赴任をしている期間も重要になります。
あるレンタル会社のホームページを見てみますと「19型液晶テレビ」「冷蔵庫2ドア110L」「電子レンジ」「シングルベッド(パイプ式)」「カーテン2枚組」「洗濯機4.2kg」「ローテーブル」の7点セットを1年間リースした場合の料金が、92,448円となっています。
それほどたくさんの家具や家電があるわけではないですが、それでも1年間レンタルをすると10万円近くの費用が発生してしまうことになります。
これが2年間だと20万円近くなってしまいます。
20万円あれば、家電量販店やホームセンターなどで、すべて新品を買いそろえることができるでしょう。
そういったことを考えてみた場合、むしろレンタルは割高に感じます。
東京~名古屋などの350km程度の距離の引っ越しの場合、1年以内の短期間の単身赴任以外にはレンタルを利用する料金的なメリットはないと考えた方がいいかも知れません。
家具や家電のレンタルというのは、単身赴任による転勤というよりは、むしろ数カ月間の長期出張のときに利用すべきといえるでしょう。
レンタルには処分する手間や費用がかからないという利点があります
家電や家具のレンタルは、決して安くはないということがお分かりいただけたかと思いますが、レンタルにもまったくメリットがないわけではありません。
たとえば、単身赴任先での勤務を終えて家族の待つ自宅に戻るときです。
自宅から持ってきた家具や家電は、再び引っ越し費用をかけて持って帰るか、現地で処分をする必要があります。
ところがレンタルであれば、すべて業者が引き取ってくれることになりますから、手間がかかりませんし、高額な引っ越し費用も発生しません。
それを考えると、長距離の引っ越しを伴い、なおかつ短期間の出張的な単身赴任ということであれば、レンタルにも十分メリットがあるいえるでしょう。
新品の家電や家具を買いそろえた場合はどうか?
1年以上にわたる単身赴任の場合、家具や家電をレンタルするというのは料金的に割に合わないということが分かりました。
それでは、新品の家電や家具を転居先で購入する場合はどうでしょうか?
某家電量販店のホームページをみてみますと、2ドアの184Lの冷蔵庫が52,800円で売られています。
さらに、5.5kgの全自動洗濯機が25.800円、16Lのオーブンレンジが13,100円、32インチの液晶テレビが56,610円となっています。
これらを合計すると、148,310円となります。
これにシングルのパイプベッドが1万円程度、2枚組のカーテンが5千円程度、ローテーブルが1万円程度として計算をしてみますと、合計が17万3千円程度となります。
先ほど紹介したレンタル業者の場合、冷蔵庫は110Lでしたし、洗濯機は4.2kg、液晶テレビは19インチでした。
レンタルの場合よりも、圧倒的にグレードの高い品ぞろえにもかかわらず、17万円~18万円で新品を買いそろえることができるわけです。
少なくとも、東京~名古屋のような距離的に350km程度のところに引っ越しをして、2~3年以上にわたって単身赴任をするということであれば、あらたに新品の家具や家電を買いそろえてしまうという選択肢はありだと思います。
これが東京~札幌や東京~福岡のような遠距離の引っ越しを伴う転勤であれば、さらに現地で新品を買いそろえることによるメリットは高くなるといえるでしょう。
参考記事:単身赴任の人は引っ越しのたびに家具や家電を買い換えたほうがお得?
近距離の引っ越しであればすべて持って行くのが無難
転勤にともない単身赴任による引っ越しをする場合、転勤が長期間にわたる場合やある程度の移動距離がある場合には、あらたに家電や家具などを購入してしまうという選択肢も有効であるということが理解できました。
それでは、東京~横浜のような50km以内の近距離の引っ越しの場合にはどうでしょうか?
近場への単身赴任ということであれば、たとえ荷物がたくさんあったとしても、すべて転居先に持って行った方が、間違いなくお得になるでしょう。
荷物が多いといっても1人暮らしであれば、2トントラックで十分に運ぶことができます。
実際に、東京から横浜まで2トントラックを使って引っ越しをした場合の料金は、3万円~5万円程度になると思います。
仮に3月や4月などの引越し業者の繁忙期であっても、3万5千円~6万円程度で、2トントラックのチャーター便を利用することができると思います。
もう少し荷物が少なく、赤帽などの軽トラックで運ぶことのできる程度の量であれば、東京~横浜間を2万円以下の料金で引っ越しをすることも可能になります。
このように、単身赴任先が近距離の場合には、家具や家電のレンタルを利用したり、あらたに新品を購入したりするメリットはまったくないということがお分かりになると思います。