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サラリーマンのなかには、単身赴任で全国各地を転々としている人も少なくないと思います。
そのたびに新しい転居先に、家具などの生活用品一式を持って行かなくてはなりません。
最近では、引越し業者による「単身パック」などというお得なサービスも登場していますが、数年おきにそれを繰り返すとなると、かかる費用もばかにならないことでしょう。
もちろん、会社より辞令をもらっての転勤ですから、引っ越し費用は支給されるに違いありません。
しかし、見知らぬ土地で新生活を始めるにあたっては、さまざまな出費がかさむものです。
なるべくなら、引っ越しにかかる費用を減らしたいと思っている転勤族の人も多いことでしょう。
ここでは、家具や家電などの生活必需品を引っ越しのたびに新たに買い替える方法と、引越し業者に依頼をしてすべての荷物を転居先に運んだ場合で、どちらがお得になるのかを考えてみたいと思います。
単身赴任にはどれくらいの家電品が必要になるのか
単身赴任のサラリーマンが、実際にワンルームマンションなどで生活をする場合に必要となる家電品にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、基本的に自炊はせずに主に外食で済ませることを前提に考えてみたいと思います。
なぜなら、全国を転々としているような働き盛りのサラリーマンが、定時に帰って夕飯を自炊するなどというシチュエーションは考えにくいからです。
自炊をしないということになれば、生活に必要なものは非常に少なくて済みます。
まず家電ですが、自炊をしないのであれば炊飯器はいりません。
さすがに冷蔵庫は、飲み物を冷やしたりする程度の小型のものは必要になるでしょう。
あと、コンビニ弁当をあたためる程度の小さな電子レンジもあれば便利ですが、なくてもコンビニであたためてもらえば済むことなので、必ず必要だというわけでもありません。
テレビも、最近はあまり見ないという人が増えているようですが、どうしても見たいということであれば、ノートパソコンなどで見ることができるように設定することも可能です。
さすがに洗濯機はなくてはならない家電といえそうですが、もし近くにコインランドリーなどがあるのであれば、これも必要ないかも知れません。
掃除機もあればあったで便利ですが、ワンルーム程度の部屋であればホウキとモップ程度でなんとかなってしまうでしょう。
このように考えてみると、単身赴任に必須の家電というのは小型の冷蔵庫程度で、あとはなくてもなんとかなる可能性の高いものばかりです。
単身赴任に必要となる家具には何があるか?
次に、単身赴任で1人暮らしの生活をするにあたって、必要になる家具について考えてみましょう。
自炊をせずに外食で済ませるとなると、食器棚や食器などは必要ありません。
1人暮らしであれば、洋服ダンスなども特に必要ないと思いますので、衣装ケースなどがいくつかあればそれで十分かと思われます。
そう考えると、単身赴任に必須な家具はカーテンと布団くらいといえそうです。
転居先が和室であれば、そのまま布団を敷いて寝ることができますので、ベッドは必要ありません。
仮に洋室であったとしても、最近はフローリングの上に敷くことのできる布団がありますので、それで十分だといえます。
引越し業者の料金と新たに購入する場合のコストを比較
このように、単身赴任に絶対に必要になる家具や家電品というのはそれほど多くありません。
近くにコインランドリーやコンビニなどがあることを前提に考えれば、ミニ冷蔵庫、衣装ケース、布団の3つがあればなんとかなってしまいそうです。
それでは、これらの家財品を引越し業者にお願いをして転居先まで運んでもらった場合と、現地で新たに新品を調達した場合のコストの比較をしてみましょう。
引越し業者を使った場合の東京~大阪間の引越し料金
それでは、引越し業者の単身向けサービスを使って、東京から大阪まで引っ越しをした場合の料金を見ていきたいと思います。
日通の「単身パックを」を使うと仮定した場合、ミニ冷蔵庫と衣装ケース及び布団だけの荷物であればSサイズのコンテナで十分に収まると思います。
日通の単身パックSサイズを使って、東京から大阪までの引っ越しをしたときにかかる料金は24,000円(税別)となります。
同様に、クロネコヤマトの単身引越サービスで見てみますと、miniタイプのコンテナで東京~大阪間の料金が25,000円(税別)となりますので、料金的にはほとんど差がないといえそうです。
業者を使った場合の東京~大阪間の単身赴任者の引越し料金は、24,000円~25,000円程度が相場と考えてよさそうです。
引っ越し先で生活用品を新たに購入した場合
こんどは、生活必需品を新たに購入した場合のコストについて考えてみたいと思います。
衣装ケースに関しては、中に洋服を入れた状態で宅配便を使って転居先に送れば済むので、新たに購入する必要があるのは、布団とミニ冷蔵庫ということになります。
布団に関しては、単身向けのものが一式セットになって1万円程度で売られていますので、そういったもので十分だと思われます。
ミニ冷蔵庫も、飲み物を冷やす程度であればメーカーにこだわる必要もありませんし、単身赴任が終わるまで壊れないで持ってくれればいいので、一番安いもので十分です。
こちらも楽天などの通販ショップで、送料も含めて1万円程度で購入することが可能です。
あとは、衣装ケースを宅配便で東京から大阪まで送る費用ですが、160サイズの衣装ケースを3箱送ったとして、1,944円×3=5,832円となります。
これらをトータルしてみますと、25,000円ほどになり、引越し業者の単身パックを使って、東京から大阪まで荷物を運んでもらった場合とコスト的にはほとんど差がないという結果になりました。
単身赴任だと結局どちらがお得なのか?
このように、東京~大阪間で比較した場合には、引越し業者を使って荷物を運んだ場合と、新生活で必要なものを新たに購入した場合で、費用的にはほとんど違いがないということが分かりました。
東京~大阪間でほとんど差がないということであれば、それよりも近距離であれば引越し業者を使ったほうがコスト的には安くなる可能性が高いということがいえそうです。
引越し料金は移動距離に応じて変わりますので、近距離だと安くなります。
それに対して、購入する家財品の料金は距離に関係なく一定となります。
逆に、東京~大阪間(約500km)よりも遠距離の引っ越しをする場合であれば、業者を使って荷物を運ぶよりも現地で新たに生活必需品を購入をした方がお得になる可能性が高いといえます。
ただし、引越し料金というのは1年中同じ料金というわけではありません。
転勤が集中する3月や4月などの料金は一年で一番高くなりますが、6月や7月などの閑散期には安くなる傾向にあります。
そのため、遠距離の引っ越しであったとしても、繁忙期をうまく避けることができれば、新たに生活用品を購入するよりもコスト的に安く済んでしまう可能性はあります。
いずれにしても、いくつかの引越し業者から実際に見積もりを取得したうえで、どの方法がお得になるかをじっくりと考えるようにした方がいいでしょう。