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引越し業者に支払うお金がもったいないという理由で、自力で引っ越しをしようとする人もいるようです。
確かに引越し業者が繁忙期となる春先には、かなり割高な料金になることが多いので、トラックを借りてきて自分で家財を運んでしまおうなどと考える人が少なからずいます。
しかし、実際に自力で引っ越しを試みた人の多くは、「業者に依頼をしておけばよかった」と後悔することがほとんどのようです。
たかが家財道具を運ぶだけと安易に考えがちですが、引っ越しという作業はそれほど甘くはないのです。
ここでは、自力で引越しをすると、どのような状況に直面するかについて解説をしています。
自力で引越しをして後悔する前に、ぜひ読んでいただければと思います。
普通の人は自分が思っているほど体力はない~引っ越しは本当にキツイ
数ある職業のなかでも、引越し業者の仕事は体力的にもかなりハードであることで知られています。
若い大学生のアルバイトでさえも、1日で根を上げてしまって来なくなってしまうことも多いようです。
普段あまり身体を使わない仕事に従事している人が、自分の体力を過信して引っ越しの作業にチャレンジをすると、想像以上の重労働に悲鳴を上げることになります。
最初のうちはなんとか頑張って荷物を運んでいても、30分もすると腕はパンパンになり、足もとがふらついてくるに違いありません。
心肺機能も限界に近くなり、肩で息をする状態が続くことになります。
特に2階から1階に大型の家具などをおろす作業は重労働です。
慣れている引越し業者のように力加減などの要領が分かりませんから、体力だけが消耗することになります。
作業そのものも、引越し業者のようにテキパキとはいきませんので、やたら時間ばかりを浪費してしまうことになります。
その結果、ほとんどの人は「引っ越しをなめていた」ことを大いに反省し、引越し業者に依頼をしなかったことを後悔することになるのです。
それと同時に、普段から重い荷物を運び慣れている引っ越し作業員の体力のすごさにあらためて気づかされることになります。
家族だけで自力の引っ越しをすると、大抵は夫婦げんかになるというのは、それなりの理由があるからなのです。
トラックへの積み込みも思っているほど簡単ではない
引越し業者というのは、見積もり時に算出したトラックにすべての荷物を積み込まなければいけません。
もし積み残しがでてしまうと大変なことになります。
そのため、積む順番や荷台の配置などを工夫して、隙間なくびっしりと積み込むことに慣れています。
また、引越し業者が無償で提供してくれるダンボールは大きさがそろっていますから、積み上げるのに好都合です。
しかし、素人がやるとそう簡単にはいきません。
ダンボールの大きさもまちまちでうまく積みあがりませんし、すき間だらけのなんとも不格好な積み方になってしまいます。
そのため、同じ荷物の量であっても引越し業者が使うサイズのトラックよりも大きめのものを用意する必要がでてきます。
しかも、積み方が雑ですから、運搬中に荷崩れなどを起こしてしまう可能性もあります。
トラックに荷物を積み込むという作業1つをとっても、プロと素人では雲泥のさがあるということになります。
家具が大きすぎて玄関から入らなかったらアウトです
いま住んでいる家と、引っ越し先の家は作りがことなります。
いまの家で普通に玄関から出し入れすることができる家具であっても、転居先では玄関や廊下に面したドアのサイズが小さくて搬入することができない、といったようなことはよく起こります。
また、2階へ上がる階段が狭く、どうしても荷物を運び入れることができないということもあり得ます。
こうしたときに、プロである引越し業者は、ベランダ側の窓から家財を吊り上げたり、クレーン車を使って運び入れたりすることになります。
いうまでもありませんが、一般の人にはそんな作業は不可能です。
トラックからおろしてはみたものの、家のなかに入れることができない大型家具を目の前にして呆然となるに違いありません。
結局、自分たちではできない作業はプロである引越し業者にお願いをすることになり、なんのために苦労をして自力で引っ越しをしたのか分からなくなってしまいます。
関連記事:自力で引越しをした人の体験談~業者を使わずに自分でやるのは思ったよりも大変?
自力引っ越しだと運ぶ途中で家具や家電品を壊してしまう可能性も
引越し業者が荷物の搬出や搬入をする際には、家具や家電などをぶつけそうな柱の角や階段などを緩衝材でしっかりと養生をします。
そうすることで、運搬中に家具や家電をぶつけてしまっても、破損させないで済むからです。
また、家具や家電だけではなく、床や壁などを傷つけてしまうと大家さんから損害賠償を請求されることもありますが、しっかりと養生をすることで未然に防ぐことができるわけです。
しかし、一般の人が自力で引っ越しをする場合には、この養生を手抜きしてしまうことが多いのです。
作業に慣れている引越し業者でさえしっかりと養生をするのに、素人が養生もせずに荷物の搬入や搬出をするのは本当にハイリスクです。
その結果として、家具や家電を破損させてしまったり、床や壁などに傷をつけてしまったりすることが少なくないのです。
少しでも引っ越し費用を安くしようと思って自力で作業をしていたのに、結局のところ高くついてしまうという事態にもなりかねないわけです。
友人や知人に応援をたのむなら引越し業者に依頼したほうがお得?
自力で引っ越しをするときに、家族だけでは人数が足らずに友人や知人などに手伝いをお願いするケースもあると思います。
しかし、そういった場合には「お金をかけずに引っ越しをする」という自力引っ越しのメリットはほとんどなくなってしまうと思っていいでしょう。
たとえば、東京から横浜まで2tトラックを使って引っ越しをするとします。
自力で引っ越しをする場合にはトラックを借りてこなければなりませんが、引越し業者が使うような荷台がアルミパネルで覆われたタイプだと、1日あたり2万円ほどのリース料がかかります。
そして、友達2人に手伝ってもらったとして、1人につき1万円のお礼をしたとすると、合計で2万円になります。
さらに、お昼ご飯をいっしょに食べに行ったりすると、その分も負担しなければなりませんので、5千円ほどかかってしまいます。
さらに、トラックの燃料代や往復の高速代(トラックを返しに行く必要がある)でトータル5千円ほどかかることになります。
これらの費用をトータルすると、5万円ほどかかってしまうことになります。
それに対して、東京から横浜まで引越し業者を使って2tトラックで引っ越しをした場合にはどれくらいの料金になるでしょうか?
引越し業者がそれほど忙しくない時期であれば、3万円~5万円が相場です。
3月などの一番忙しい時期でも、4万円~8万円程度でおさまると思います。
参考記事:東京~横浜市に引っ越しをする際の料金の目安は~妥当な見積もり金額とは?
つまり、友人などに手伝ってもらって自力で引っ越しをした場合には、引越し業者を使った場合と費用的にはほとんど変わらないということになります。
繁忙期以外であれば、むしろ引越し業者に依頼したほうが安くなる可能性もあります。
苦労をして重い荷物を運んだあげく、引越し業者に依頼をした方が安上がりということになると、なんとも馬鹿らしくなってしまうと思います。
しかも、万が一運搬中に荷物の破損などがあった場合、引越し業者であれば補償をしてもらうこともできますが、さすがに友人に弁償をさせるというわけにはいかないでしょう。
このようなことから、友人にお願いをして自力で引っ越しをするのならば、絶対に引越し業者に依頼をしてしまった方がいいといえるでしょう。