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六曜の1つである仏滅は、縁起の悪い日とされています。
そのため新生活をむかえることになる引っ越しも、できれば仏滅などの縁起の悪い日にやりたくないと考える人も少なくないと思います。
そのため、仏滅の日は穴場となるために引越し業者の料金が安くなるといわれています。
確かに、引越し業者に限らずどのようなサービスであっても、忙しいときと暇なときでは暇なときの料金の方が大幅に下がることがあります。
引越し業者も、暇でトラックやスタッフのスケジュールに空きが出てしまうようだと、その空きを埋めるために大幅な値引きをするということはあるかも知れません。
それでは、実際に引越し業者の料金が仏滅の日に安くなるのかについて、詳しく考えてみたいと思います。
仏滅よりも本当は大凶である赤口の方を注意すべき?
日本では、日常生活において中国から伝わった六曜というものが古くから信じられてきました。
六曜には先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つがあり、何か新しいことをしたり冠婚葬祭のときに利用されてきました。
「結婚式は大安に行う方がいい」とか「友引の日に葬儀を行うのはまずい」という言葉を、誰もが一度は耳にされたことがあるでしょう。
実は、引越しも古くから六曜によって日取りを判断すべき行事とされており、仏滅に行うのは縁起が悪いのでやめた方がいいといわれています。
ちなみに、他の日と引っ越しにはどのような関係があるのでしょうか?
「先勝」は、物事を積極的に取り組むと吉となる日なので、午前中に引っ越し作業を開始すればOKとされています。
「友引」は、特に引っ越しには関係のない日だといわれていますが、正午のみ凶の日なので、作業のスタートを正午にしなければ大丈夫です。
「先負」は、先勝の逆になりますので、午後から引っ越し作業を開始すれば吉ということになります。
「大安」はその日1日が吉日となりますので、引っ越しにはもってこいの日といっていいでしょう。
「赤口」は、祝い事には大凶の日とされています。
六曜-ウィキぺディアより
引っ越しも祝い事と考えれば、なるべくこの日は避けた方がいいということになります。
どうしても、赤口の日に行いたいのであれば、正午前後(11時~13時)に行うと吉となるようです。
このようにみていくと、六曜に従った場合、引っ越しを行うタイミングは非常に限られたものとなってしまい、実際に計画を立てるのが困難になってしまいそうですね。
仏滅が縁起の良くない凶の日だということは知っていても、赤口が大凶の日だということはあまり知られていないと思います。
六曜をまったく気にしない人が増えている
仏滅と赤口の日が引っ越しに適さない日で、なおかつ先勝は午前中限定、先負は午後からなどということになると、まともに引っ越しが出来る日は本当に限られてしまいます。
もし、日本人の全員がこの六曜に従って引っ越しをするとなると、引越し業者はあまりの効率の悪さに営業を続けるのが困難になってしまうでしょう。
そもそも、いまの若い人のなかには六曜なんてほとんど気にしない人が多いと思いますし、カレンダーにも六曜が書かれていないものが多くなっています。
確かに六曜を知っている人にとっては、なるべくなら仏滅の日の引っ越しは避けたいと考える人も少なくないと思いますが、そういう人であっても赤口がそれ以上に悪い大凶の日だということを知らないことが多いと思います。
仏滅の日に引っ越しをしたくないといってその日を避けたとしても、選んだ別の日が赤口だったりするとそれはもう笑い話です。
そういう意味では、仏滅だけにこだわっても意味がないということになります。
多くの人は土日祝日に引っ越しをすることになると思いますが、2016年に土日祝日が仏滅と重なる日は14日もあるのです。
もしその日に引っ越しをしてはいけないということになると、大変なことになるでしょう。
実際には、どこの引越し業者も土日祝日は忙しいわけですし、ある意味稼ぎ時でもありますから、仏滅の引っ越しにこだわっている人はそれほど多くないと考えていいと思います。
実際に引越し料金は六曜で変わるのか?
これまで説明してきましたように、六曜にこだわっていると引っ越しの出来る日が限られてしまいますし、多くの人は六曜など気にせずに引っ越しの計画を立てているに違いありません。
しかし、ごく一部であってもそういうことを気にする人がいれば、データ的には六曜によって引越し業者の予約状況は変わってくるはずです。
しかし、六曜による予約状況の偏りといっても、それほど極端なものではなく「大安の日はちょっと予約が取りにくい」とか「仏滅の日は比較的スケジュールに余裕がある」といった程度のことだと思います。
引っ越し料金は、六曜よりもむしろ曜日によって変わるのが一般的で、土日祝日には割高になります。
もし、どうしても引っ越し費用をおさえるためにあえて仏滅の日に引っ越しをしたいということであれば「仏滅の日でなおかつ平日」というようにさらに条件を付加しないと、仏滅というだけでは思ったほどの割安感は得られないでしょう。
さらに安くしたいのであれば、午後から作業をスタートする「午後便」や引越し業者に作業のスタート時間をおまかせにする「フリー便」などを抱き合わせで利用してみるといいかも知れません。
「仏滅の日に引っ越しをすると料金が安くなる」ということはよく言われることですが、実際には大幅な値引きになるということはありませんので、あまり六曜は気にせずに自分の都合を最優先させてスケジュールを組んだ方が賢いといえそうです。