40%の人は1社しか見積をしていない?実は損しているかも

業者から見積もり金額を提示
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引越しの料金なんてどこも大差ないだろうと思って、1社からだけしか見積りを取らずにそのまま依頼をしてしまう人が少なくありません。

しかし引越しの見積もりには、いわゆる定価というものがありません。

各業者が、作業員やトラックの稼働状況などのスケジュールを考慮しつつ、しっかりと利益の出る範囲内で金額を提示してくるものです。

閑散期などであれば、利益を度外視して赤字覚悟で見積もりを出してくるケースもあるでしょう。

定価がないということは、引越し業者の一存でいくらでも見積もり金額の調整が出来るということでもあります。

そうなると、1社でも多くの引越し業者から見積もりをもらった方が競争の原理により料金が安くなると考えるのが自然です。

当サイトが行ったアンケートによりますと、複数の引越し業者に見積もりを取った場合、高い業者と安い業者の料金差は平均で3万7千円ほどになります。

中には料金差が20万円もあったという事例もあります。

そうなると、引越しの際に1社からだけしか見積りをとらないのは、非常に危険であるということがお分かりになると思います。

それにもかかわらず、アンケートの結果を見ると、引越しのときに1社からけしか見積りを取らなかったという人が4割近もいるのです。

いったいなぜ、4割近くの人が1社だけの言いなりの見積もりで発注してしまうのでしょうか?

その謎について考えてみたいと思います。

【調査概要】
・調査期間 :2022年12月12日~12月19日
・有効回答数(サンプル数) :100件
・調査方法(集計方法、算出方法) :インターネット(クラウドソーシング)

見積もり取得は1社~3社の人が9割

当サイトが2022年12月に引越し業者を利用したことのある人、100人に対して行ったアンケート結果によると、1社だけからしか見積もりを取っていない人が38人もいます。
何社に引越し見積もりをとったか?
2社から取っている人が29人、3社から取っている人が24人となっており、1社から3社の合計で91人となっています。

4社から取っている人が5人、5社が6人となっており、4社以上から見積もりを取っている人はかなりの少数派です。

引越しの見積もりを安くしようと思うのならば最低でも3社以上の業者から見積もりをもらって比較をすべきなのですが、なぜ多くの人は少ない見積もり数で引越し業者を決めてしまうのでしょうか?

地元の業者に依頼する人は意外に少数派

地元の業者に依頼は意外に少ない引越しというのは、一生に何度もするものではないですから、御用達の業者がいてそこに何度もお願いをするという性質のものではありません。

地元の業者との付き合いがあって、他の業者から見積もりを取りにくいという状況も考えられますが、それはかなりの少数派だと思われます。

実際に、どこの業者に依頼したのかをアンケート結果からみてみますと、「サカイ引越センター」「アート引越センター」「アリさんマークの引越し社」「クロネコヤマト引越センター」といった大手の業者に依頼をしている人が、ほぼ7割です。

このことから、地元の中小の引越し業者に見積もりを依頼している人は、非常に少ないということがこのデータから分かります。

つまり、中小の引越し業者にくらべて、経費がかかる分割高になりがちな大手の業者に、他社の見積もりを比較することなく発注してしまっているケースが多いということになります。

関連記事:大手と地元の引越し業者のメリットデメリットを比較

引越し一括見積もりサービスは知っているけど利用しない

複数の引越し業者を呼んで見積もりを作成してもらうのは、たしかに面倒に感じるかも知れません。

つい億劫になって、1社だけの見積もりで十分だと思ってしまう人もいることでしょう。

しかし、最近ではインターネット上から複数の引越し業者から一括で見積もりを取得できるサービスなども普及しています。

複数の引越し業者から見積もりをもらうのに、それほど手間がかかるということはありません。

また、今回アンケートに回答してくれた人たちが、インターネットに慣れていないということも考えにくいことです。

といいますのも、今回のアンケートはクラウドソーシング上で募集をしたものです。

普段ネット環境を使ってクラウドソーシングをしている人たちですから、PCやスマホから一括見積もりの申し込みができないということはないはずです。

もちろん、引越しの一括見積もりサービスの存在を知らないという人もいるでしょうが、アンケート結果をみると半数の人はその存在を知っているようです。
一括見積りサービスを知っていたか?
半数の人は、そういった便利なサービスがあるのを知っていながら、あえて1社だけの見積もりしかもらっていないということになります。

これらのことから、複数の見積もりを取得して比較したほうが料金は安くなるということを分かっており、なおかつ引越し一括見積もりサービスの存在も知っていながら、あえて1社だけにしか見積もりをとらないという人が少なからず存在するということになります。

日本人は義理堅いので他から見積もりを取らない?

このことは、日本人の性格的な部分に起因するある問題が潜んでいるのかも知れません。

つまり、たくさんの業者から見積もりをもらって競わせるのはいいが、実際に仕事を依頼することになる業者以外の他の業者にお断りするのは申し訳ないという気持ちになる人が少なからずいるのでしょう。

そういった考えは、義理堅い日本人ならではだと思います。

引越し業者は断られても気にしない?

しかしそんな心配とは裏腹に、引越しの一括見積もりサービスに参加している業者の多くは、断られることをそれほど気にしていません。

もともとサービスの性質が、業者同士の料金を競わせるものですから、お客様が自社より安い業者に決めたということであれば、業者にとっては十分に納得の出来ることなのです。

ましてや、引っ越しなどというものは一生に何度もすることではないですし、今後の業者さんとの付き合いを気にする必要もありませんので、その辺はもっとドライに考えてもいいのではないかと思います。

関連記事:引越し業者の見積もり提出後の受注率

営業マンのセールストークにやられてしまう?

営業マンの巧みなセールストークにやられる引越しの一括見積りサービスに参加している業者は、連絡があったお客様のところに1番で訪問することを競い合います。

なぜなら、最初に訪問した業者と契約をする確率が非常に高いからです。

引越し業者の営業マンはセールスのプロですから、引越しの相場について何も知らないお客様を説得するのは簡単です。

あえて高めの見積りを提示しておいて、「いますぐ決めて下されば30%引きにします」などという口説き文句は普通に言ってきます。

中には、「ちょっと上司に相談します」などと上司に電話をかけるふりをして、特別値引きの猿芝居をするケースもあります。

しかもその営業マンの人柄がよくて好印象だったりすると、最初に来た引越し業者に即決をしてしまったとしても、それはそれで理解できないことはありません。

しかし、結果的に相場よりも高い金額で引越しをすることになる可能性が非常に高いということは、頭に入れておく必要があります。

引越し業者の料金差が20万円にもなるケースもあります

引越し業者の料金差が20万円にもなるケースアンケートの結果では、100人中38人は1社だけしか見積りをとっていませんでしたが、複数の業者から見積もりを取った残りの42人はどれくらい得をしたのか見ていきたいと思います。

2社以上から見積りを取った62人からの回答を分析すると、高い業者と安い業者の料金差は平均で3万7千円でした。

引越しの料金というのは、荷物の量や移動距離によって大きく変わりますので単純に比較はできませんが、複数の業者から見積もりをとるだけで3万7千円もお得になる可能性があるということになります。

この62人の中に、料金差が20万円だったという方が1名います。

その他に、15万円の差があった人が1名、10万円の差があった人が6人います。

つまり、42人中8人は高い業者と安い業者で10万円以上の金額差があったと回答しているのです。

ちなみに、20万円の料金差があった方は、最安の業者が40万円だったそうなので、一番高い業者の見積もり金額は60万円だったことになります。

もし1社だけしか見積りを取っていなかったら、60万円の引越し業者に依頼をしていた可能性もあるわけです。

やはりどんな理由があるにせよ、引越し業者の見積もりは面倒くさがらずに複数からもらうようにした方が無難といえます。