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引越し業者には「アート引越センター」や「サカイ引越センター」など、誰もが名前を知っている大手の業者から、地元で細々と営業をしている個人の業者まで、さまざまな規模の業者があります。
実際に引越し業者を選ぶときに、大手と中小の業者ではどちらがいいのか、判断に迷うことがあるかも知れません。
一般に、大手の業者は料金が高くて、中小の業者は安いなどと言われたりしますが、そんなに単純ではありません。
転居先までの移動距離や、自分の引越しで必要になるサービスなどによって、選ぶべき業者は変わってきます。
ここでは、大手の引越し業者と中小の業者のメリットとデメリットを比較しながら、それぞれの特徴を見ていきたいと思います。
地元の引越し業者の料金は本当に安くなるのか?
地元で細々と営業をしているような中小の引越し業者の一番のメリットは、料金の安さであると言われています。
確かに、全国に営業所を持ち、テレビCMなどにどんどん広告費をかけている大手の引越し業者は、そういった経費をまかなうために、どうしても見積もり金額は高くなってしまう傾向があります。
その点、こじんまりとした事務所や最低限の人員で営業を続けているような地元の引越し業者の場合には、あまり必要経費がかからない分、見積もり金額もそれなりに安くなるのは事実です。
実際にどれくらいの金額差になるのかは、それぞれの業者の混雑状況や現場の状況などによっても変わってきますので一概にはいえませんが、近距離の引っ越しの場合、大まかに大手の引越し業者の方が3割程度高くなる傾向があるようです。
しかし、どのような状況であっても、大手の引越し業者の方が高いというわけではありません。
地元の中小の引越業者の方が、料金が割高になってしまうこともあるのです。
状況によっては中小の業者の方が高くなることも
一般的には大手の業者の方が高くなりがちな引越し見積ですが、状況によってはほとんど差がなくなってしまったり、場合によっては逆転してしまって中小の業者の方が高くなってしまうこともあります。
たとえば、マンションの5階の部屋に、窓から荷物を搬入しなければならないようなケースです。
大手の業者であれば「引越し作業車」といった専用の機械を使って簡単に荷物を5階まであげてしまうことができますが、地元の業者ですとそういった機械を使っての対応が難しかったりします。
窓から人力で荷物を引き上げるとなると、かなりの工数がかかってしまうために、結果的に地元の業者の方が割高になってしまうということはあり得るわけです。
地元の中小引越し業者は遠距離だと料金が割高
また、長距離の引っ越しに関しても、大手にくらべて中小の業者は不利になります。
全国に拠点のある大手であれば、どんなに遠距離の引っ越しであっても、自社の拠点で中継をしながら荷物を運ぶことが可能ですが、地元だけで営業している業者の場合にはそうはいきません。
提携している他の業者などがいれば、そういったところに仲介を依頼して運ぶことも可能ですが、その場合には仲介業者に支払う経費が発生してしまうので、その分だけ見積もり金額は高くなってしまいます。
もしそういった仲介業者がいない場合には、自社のトラックでそのまま目的地まで遠路はるばる荷物を運ばなければなりません。
これは一般的にチャーター便と呼ばれている形式で、大手の業者でも取り扱ってはいますが、途中で中継する混載便にくらべて料金的には大幅に高くなってしまいます。
参考記事:長距離の引っ越しは混載便とチャーター便のどちらを選ぶべきか
同じチャーター便であっても、大手の引越し業者であれば全国のネットワークを活用して帰りのトラックにも荷物を積んで効率化をはかることも可能ですが、地元の業者の場合には空荷で帰ることになります。
こういった効率の違いを考えた場合、どちらの料金が高くなってしまうのかは考えるまでもないでしょう。
単身者に人気の単身パックが、遠距離の引越しであっても料金的に格安なのは、全国的なネットワークによって効率的に荷物を運ぶことができるからです。
サービスの充実でえらぶならば大手の引越し業者
最近の大手の引越し業者のサービスの充実ぶりには驚くばかりです。
依頼主がやることは見積もりをとって仕事を発注することぐらいで、それ以外のことはほとんどすべて引越し業者が対応してくれます。
ダンボールの無料提供はもちろんのこと、オプションにはなりますが荷造りや荷解きなどは大手であればどこの業者であっても対応しています。
変わったところでは、盗聴器発見サービスや荷物の消毒サービスといったようなものもオプションで用意している業者もあります。
参考記事:引越し見積もりと驚きのオプションサービス
さらに、引っ越しで意外に面倒なのが、転居に伴う電気やガス、水道などの手続きですが、これらも依頼をすればすべて業者が代行してくれたりします。
こういったサービスの充実という点に関していえば、大手の引越し業者の独壇場といっていいでしょう。
当日は運転手さんだけの中小業者も
もちろん、荷造りや荷解き程度であれば、地元の業者でも対応可能なところもありますが、大手のサービスにくらべると見劣りをしてしまうことも少なくないようです。
地元の業者のなかには、普段は一般の荷物を運ぶ運送業者として仕事をしていて、繁忙期だけ引っ越しの仕事をしているようなところもあります。
そういった業者の場合には、引っ越し当日に来るスタッフが運転手さんだけなどというところもあります。
確かに料金的には安いかも知れませんが、その分、依頼主がかなりの作業を手伝わなければならず、それなりに苦労をすることになります。
また、作業にあたっての養生のやり方なども、専門の引越し業者にくらべると、どうしても見劣りがします。
引越し業者の信頼性に関してはどうか?
大手と地元の引越し業者では、それぞれに料金やオプションサービスの点などにメリットやデメリットがあるということが分かりました。
それでは、信頼性という点においてはどうでしょうか?
確かに、テレビCMなど通じて知名度の高い大手引越し業者の方が、信頼性は高そうに感じます。
しかし、組織が全国に広がっているために、営業所によっては社員教育やモラルなどが徹底されていないところもあるようです。
実際に、ネット上の口コミを見てみると、大手の引越し業者の営業マンの強引さにうんざりしたというネガティブな意見も少なくありません。
「他の引越し業者にも見積もりを依頼しています」などと話したとたん、態度が急変して他社の悪口を延々と話し出すような大手の営業マンもいるようです。
知名度が高いがゆえに、そういった営業マンと接してしまったときには、そのギャップゆえにより落胆が大きくなるようです。
もちろん、大手は会社組織がしっかりとしていますので、明らかに世間の批判を浴びるような対応はしないはずですが、末端の営業マンや作業員のなかには、自分が背負っている看板の重みをまったく感じないような人もいることは事実です。
中小の引越し業者だから信頼できないというのは間違い
それでは、地元の中小の引越し業者の場合はどうでしょうか?
会社の規模でくらべれば、確かに大手にくらべて頼りない部分はあると思います。
引っ越しの契約をして、当日の朝に業者が来るのを待っていたら、その会社が1週間ほど前に倒産してしまって誰も来なかったなどという、笑い話のような例も実際にあります。
しかし、そういうのは本当に確率的には低い、ごくまれな例であると考えるべきでしょう。
大手の引越し業者の場合には、全国区ですから、たとえ一部の営業所の従業員が信頼を損なうような行為をしたとしても、それが他の全国の営業所全体に影響することはありませんが、地元でしか営業していない業者の場合はそうはいきません。
地元で信頼を失うということは、すなわち「飯が食えなくなる」ということにつながるわけです。
ですから、会社の規模が小さいからといって、必ずしも信頼を損なうようないい加減な仕事をするということではないわけです。
信頼性という点で大手か地元業者かで迷ったときには、とりあえず見積もり作成のときに対応をしてくれた担当者の印象で判断してしまっていいと思います。
会社の規模は関係なしに、担当者が誠実で親しみやすいと感じる方を第一の候補として、あとは見積もり金額やオプションサービスなどを考慮して、総合的に判断をするようにするといいでしょう。