建て替えのために一時的に引っ越しをすることになる仮住まい物件をどう探すか?


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マイホームを建て替えしたり、大がかりなリフォームをしたりする際には、一時的に生活の場を移さなければなりません。

多くの場合は、賃貸物件を仮住まいとすることになると思いますが、賃貸契約というのは2年契約となるのが一般的です。

しかし、家のリフォームや建て替えの際に仮住まいをすることになるのは、せいぜい2ヶ月~半年程度です。

そんな短期間だけ契約をしてくれる賃貸物件はあるのでしょうか?

また、実際に仮住まいをするための費用はどれくらいかかるのでしょうか?

ここでは、建て替えやリフォームのために、一時的に引っ越しをしなければならない人のための仮住まい探しについて考えてみたいと思います。

賃貸物件を短期間だけ借りるのは不動産業者に嫌がられます

不動産屋さんに電話をして「短期間だけ借りることのできる物件ありますか?」ときくと、大抵の場合はいい返事をしてもらえません。

理由はあきらかで、短期間の契約をするなんて面倒くさいし大家さんが嫌がるからです。

短期間だけだからという理由で、入居者から敷金や礼金をまけてくれるように交渉されたりすることも多く、正直いってあまりかかわりあいたくないというのが不動産業者の本音です。

通常であれば、いったん入居者が決まれば、その後は2年の契約期間が満了するまでは安泰となります。

ところが、短期間で退去をされてしまうと、また入居者を募集しなければならなくなります。

不動産業者が入居の募集をかけてから新たな入居者が見つかるまでの期間は、平均して3ヶ月ほどだといわれていますが、家主にしてみればその期間はまったく家賃が入ってこなくなってしまいます。

まだ、3ヶ月ほどで新たな入居者が見つかればいいですが、引っ越しのシーズンが終わったばかりだと、なかなか入居者がみつからず半年以上も空室状態が続くこともあります。

そういった事情があるため、賃貸物件の管理を請け負っている不動産業者にとって一番つらいのは、家主に退去の連絡をすることなのです。

せっかく入居者が決まったと思ったら短期間で出て行ってしまって、次の入居者が決まるまでの数ヶ月間、家主に再び空室状態を強いるというのは、不動産業者からしてみれば避けたいわけです。

また、仮に短期契約ができる物件が見つかったとしても、よほど長期間にわたって空室状態が続いていたような人気のない物件でなければ、敷金や礼金をおまけしてくれるということもありません。

ですから、借りる方にしても、期間が短ければ短いほど、仮住まい費用は割高となってしまうわけです。

ペットがいる場合にはさらに物件探しは困難になります

ペットと家の置物マイホームに住んでいる人は、ペットを飼っていても誰にも気兼ねすることがないために、犬や猫を飼っていることが多いものです。

建て替えやリフォームのために引っ越しをする場合には、ペットもつれて行かなければなりません。

しかし、短期間だけの入居で、しかもペットがいるということになると、物件探しは相当に難航することになるでしょう。

なぜなら、ペット可の賃貸物件は、物件全体の10分の1ほどしかありませんし、その多くは1人暮らし用のマンションです。

ファミリー向けで、ペットを飼うことができる物件というのは非常に少なく、そういった物件を探すだけでも一苦労するはずです。

それに加えて、短期間だけの入居ということになれば、物件を探すことがどれほどハードルが高いかは、容易に想像がつくと思います。

もし、ペットを飼っている人が家の建て替えやリフォームをするのであれば、仮住まいの期間中だけ、親戚や実家などで預かってもらえないかどうか聞いてみるといいでしょう。

マンスリーマンションなどを利用する方法もありますが

1ヶ月単位で契約をすることができる、マンスリーマンションと呼ばれる賃貸物件があります。

こういったマンションであれば、最初から短期の入居者向けに部屋を提供しているわけですから、建て替えやリフォームの仮住まい用として契約にあたっては特に問題になることはありません。

通常の賃貸物件にくらべて家賃が高めになってしまいますが、敷金や礼金を取られるということがありませんので、短期間だけ普通の賃貸物件を借りるよりもむしろお得になる可能性があります。

ただし、マンスリーマンションというのは、短期出張のビジネスマンなどが利用をすることを前提としていることが多いために、1人暮らし用のものがほとんどです。

そのため、家の建て替えに伴って家族全員が生活をするだけの広さのある物件を探すのは、なかなか大変かも知れません。

もちろん、ファミリー向けのマンスリーマンションが絶対にないということではありませんので、根気よく探せば見つかる可能性はあります。

大手のリフォーム会社であれば仮住まいを用意してくれる?

全国に事業を展開しているような大手のリフォーム会社で、自社で不動産物件を持っているようなところだと、仮住まい用の物件を提供してくれることもあります。

自社でリフォームをしてくれるお客様へのサービスとして紹介する仮住まい用の物件ですから、敷金や礼金といった費用が不要で、お得に借りることができます。

もちろん、そこの会社に家のリフォームを依頼したいと思えるかどうかという部分が一番重要であり、仮住まいの賃貸物件を提供してくれるからという理由で、その会社に仕事を発注するというのは本末転倒です。

仮住まいの費用はどれくらいかかるのか?

建て替えの費用家の建て替えをしたりリフォームをしたりする期間だけとはいえ、仮住まいをするとなるとそれなりに多くの費用が発生するものです。

実際にどれくらいの費用を見込んでおく必要があるのでしょうか?

住んでいる地域によっても異なりますが、ファミリー向けの物件となりますと、家賃は10万円程度で考えておく必要があるでしょう。

敷金・礼金・仲介手数料がそれぞれ1ヵ月分かかると想定した場合、それだけで30万円の出費となります。

仮に3ヶ月間仮住まいをするとすれば、家賃もトータルで30万円かかることになります。

さらに、鍵の交換費用や火災保険などの費用で2万円~3万円はかかります。

短期間とはいえ、住んだ以上は退去時にハウスクリーニングをすることになりますので、その費用として5万円程度見込んでおく必要があります。

そして、当然のことながら引っ越しの費用もかかります。

建て替えやリフォームに伴う仮住まいの場合には、2回引っ越しをすることになりますので、費用も通常の引っ越しの2倍かかります。

距離的には近場となりますが、一戸建てに住んでいる家族の荷物はかなりの量になると思われますので、1回あたりの引っ越し費用として15万円程度はかかってしまうことでしょう。

2回でトータル30万円です。

また、仮住まい用の賃貸物件は、これまで住んでいた一戸建てにくらべて狭い可能性が高いので、すべての荷物を運び入れることができません。

そのため、レンタル倉庫などを借りるための費用も発生します。

東京や大阪といった都市部の場合、2坪(タタミ4畳)ほどのトランクルームで、1ヵ月あたり2万円~5万円程度の費用が発生します。

3ヶ月だと、6万円~15万円ということになります。

これらの仮住まいにかかる費用をトータルすると、100万円を余裕で超えることになります。

たった3ヶ月の仮住まいとはいえ、想像以上の出費に驚きですね。