赤ちゃんがいる家族が引っ越しをするときに気をつけること

3人家族

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最近では、会社から転勤の辞令がでても単身赴任を選択する人が多いようです。

夫の仕事のためだけに、家族全員の生活が犠牲になる時代ではなくなってきているのでしょう。

しかし、新婚さんで小さな子どもがいる家族の場合は別でしょう。

新妻と生まれたばかりの赤ちゃんを残して、単身赴任を選択するという人はそれほど多くはないと思います。

ここでは、赤ちゃんがいる家族が引っ越しをするときに注意をしなければならない点について解説をしてみたいと思います。

家のなかのものを動かすと目に見えないチリやホコリが舞いあがります

引っ越しのための荷造りをしたり、当日に家具などを搬出したりする際には、目に見えないチリやホコリが部屋中に舞い上がることになります。

そんな環境に赤ちゃんを長時間いさせるのはよくないということは、誰でも容易に想像がつくと思います。

赤ちゃんの健康面への影響ということを考えたときに、どのように引っ越しを進めたらいいのでしょうか?

荷造りを引越し業者にまかせてしまうのも選択肢の1つです

業者さんが梱包しているところ日頃からきれいに掃除をしているつもりの部屋であっても、目に見えないチリやホコリがたまっているものです。

家財をダンボールなどに詰める際には、そういったチリやホコリが舞い上がって寝ている赤ちゃんのところに降り注ぐことになります。

そのため荷造りをする際には、赤ちゃんは別の部屋に寝かせておく必要があります。

もし可能であれば、空気清浄機なども回しておいた方がいいでしょう。

赤ちゃんの面倒を見ながら隣の部屋と行き来しながらの作業となりますので、非常に作業効率は悪くなりますが、赤ちゃんの健康が第一です。

もし可能であれば、引越し業者の荷造りプランなどを利用した方がいいかも知れません。

そういったプランを利用する際には、ご主人に業者の立ち会いをお願いして、奥さんは赤ちゃんと近くの喫茶店などで待機をするようにした方がいいかも知れません。

引っ越し当日はさらにたくさんのチリやホコリが舞い上がります

赤ちゃんとホコリのイラスト日頃から床などは小まめに掃除機をかけている部屋であっても、大型家具や冷蔵庫などの上部や裏側まで掃除をしている人というのはなかなかいないはずです。

そういった大型の家具や冷蔵庫などを動かすときには、荷造りのときとはくらべものにならないほど大量のチリやホコリが部屋中に舞い上がることになります。

また、荷造りのときには、赤ちゃんを隣の部屋に退避させておくということも可能でしたが、引っ越し当日はすべての部屋が修羅場となりますので、赤ちゃんを避難させる場所はありません。

そのため、引っ越し当日の立ち会いはご主人におまかせをして、奥さんは赤ちゃんを連れてどこかに避難をしていた方がいいかも知れません。

どうしても夫婦で立ち会う必要がある場合には、その時間だけ託児所や実家などに赤ちゃんを預けることを考えた方がいいでしょう。

引っ越し当日はエアコンも暖房もない状態での作業になります

引っ越し当日に赤ちゃんを別の場所に退避させておいた方がいいと考える理由は、チリやホコリの問題だけではありません。

引っ越しの荷物を運び出すときには、冷房も暖房も一切ない状態になってしまいます。

冬場であれば、暖房がなくても厚着をすることで対応できるかも知れませんが、夏場にエアコンのない部屋に長時間いると、赤ちゃんが脱水症状を起こしてしまう危険もあります。

引っ越し当日の環境がよくない現場に赤ちゃんをいっしょにいさせるとうのは、さまざまなリスクがあるということを覚えておきましょう。

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引っ越し前の掃除の際には塩素系漂白剤に注意をしましょう

塩素系漂白剤を雑巾を持つ女性のイラスト引っ越しをするタイミングで、トイレやお風呂などをきれいに掃除することもあるでしょう。

そのときに気をつけなければならないのが、塩素系漂白剤です。

酸性のトイレ用洗剤やお風呂用洗剤と混ぜると、大量の塩素ガスを発生することになります。

塩素ガスというのは非常に致死性の高いガスです。

実際に浴室を掃除していた人が塩素ガスを吸って死亡するという事故も過去に起きています。

大人でも命にかかわるような危険なガスを赤ちゃんに吸わせてしまっては大変です。

もし塩素系漂白剤を使って掃除をする場合には、ご主人か奥さんのどちらかが赤ちゃんを散歩などに連れ出している最中に行うようにするといいでしょう。

冷蔵庫が使えなくなるので市販の離乳食などを事前に準備をしておく

赤ちゃんに毎日手作りの離乳食を作っている人もいるでしょう。

しかし、引っ越しをするときには冷蔵庫の水抜きをしなければなりません。

そのため、前日までに冷蔵庫のなかを空にして電源を切る必要があります。

冷蔵庫が使えないということになりますと、離乳食を作ったり作り置きをしたりということが難しくなりますので、市販のベビーフードなどを用意しておく必要があります。

ただし、赤ちゃんのなかには市販のベビーフードをあまり食べたがらないこともあるかもしれません。

その場合には、バナナなどの果物を与えるようにすれば大丈夫です。

引越し前後の数日間だけですから、栄養のバランスなどをあまり深刻に考える必要はないと思います。

各種の赤ちゃんに関する手続きを忘れないようにしましょう

赤ちゃんが予防接種を受けている赤ちゃん連れで引っ越しをするとなると、役所にいって手続きをしなければならない書類がいくつかあります。

転出と転入の両方の役所で手続きをする必要がありますので、忘れないようにしましょう。

役所でやらなければならない赤ちゃん関連の手続きは、「乳幼児医療証」「予防接種」「児童手当」の3つです。

「乳幼児医療証」は、乳幼児が病院にかかったときの代金をある一定額まで保証してくれるものですが、内容は各自治体によってことなりますので、確認をしておく必要があります。

「予防接種」に関しては、赤ちゃんが受ける予防接種券を申請する必要があります。

役所の窓口に出向くときには、母子手帳を忘れないようにしましょう。

「児童手当」を転居先で支給してもらうためには、転居元の自治体から発行してもらった所得証明書が必要になりますので、忘れずにもらっておくようにしましょう。

自治体により異なる赤ちゃんの予防接種のタイミングに気をつけましょう

赤ちゃんは、1歳になるまでに受けなければならない予防接種がたくさんあります。

小児用肺炎球菌、B型肝炎、Hib感染症、BCG、水痘、おたふくかぜ、風しん・麻しん混合、四種混合など、1年間に本当にたくさんの予防接種を受けなければなりません。

しかし、これらの予防接種をするタイミングは、各自治体でバラバラです。

しかも、最初の予防接種を受けてから次の予防接種を受けるまでの期間が明確に決められていたりします。

たとえば、1回目の四種混合の予防接種を受けたあと、2回目を受けるまでの期間は4週間以上開けなければならないことになっています。

こうした予防接種を受けるタイミングは各自治体によって異なりますので、引っ越し先でやり忘れや2回目のタイミングが早すぎるといったなどがないように、しっかりと確認をする必要があります。

また、引っ越しの前後は赤ちゃんも疲れますので、できればその時期に予防接種をすることは避けるようにした方がいいでしょう。