転勤や入学のシーズンになると、単身者の引っ越しが増えてきます。
引越し業者各社も、そういったニーズを見込んで単身者向けのサービスを充実させているようです。
実際に単身者が引越し業者を利用するときに気になるのが、どれくらいの料金が発生するのかという点だと思います。
もちろん、単身者といっても荷物の量や移動する距離はまちまちですから、基本的には引越し業者から見積もりを取って見ないことには正確な金額は分かりません。
しかし、正確ではなくてもいいから、ある程度の目安が知りたいという人もいると思います。
ここでは、移動距離や利用する引越し業者のサービス別に、単身者の引っ越し料金の目安について書いてみたいと思います。
単身者が同一市内(15km以下)に引っ越しをするときの費用
単身者が同一市内に引っ越しをする場合、大きな荷物がなければマイカーなどを使ってピストン輸送で荷物を運ぶことも可能です。
しかし、大きな荷物があってマイカーには荷物を積みきれなかったり、体力に自信のなかったりする人の場合は、引越し業者にお願いをすることになると思います。
ただ同一市内であれば、引越し業者を使ってもそれほど大きな負担にはならないはずです。
単身者向けの専用プランで同一市内の引っ越しをする場合
まず、単身者向けの専用サービスである日通の「単身パック」やクロネコヤマトの「単身引越サービス」などを使った場合の料金ですが、同一市内であれば1万3千円~1万6千円程度の費用を見込んでおけばいいと思います。
3月から4月にかけての繁忙期になると5千円ほど割高になりますが、それでも2万円前後の料金で引っ越しができることになります。
赤帽を使って同一市内の引っ越しをした場合の料金
それでは、荷物がたくさんあったり、大きな荷物があったりして、単身者向けサービスで使用するコンテナではすべての荷物を運びきれない場合はどうすればいいでしょうか?
一番身近な存在として考えられるのは、軽トラックを使ったチャーター便である赤帽です。
近距離の引っ越しの場合、赤帽は想像以上にリーズナブルで、作業時間2時間以内、走行距離20km以内という条件であれば、13,500円で依頼ができます。※土日祝日は2割増しになります。
先ほど紹介した引越し業者の単身者向けサービスと、料金的にはほとんど変わりません。
料金的にほとんど変わらないにもかかわらず、軽トラックの荷台には単身者専用プランの3倍ほどの荷物を積むことができますから、お得感は非常に高いといえます。
2トントラックを使って同一市内に引っ越しをした場合の費用の目安
単身者といっても、大きな家電や家具などがいくつもあって、軽トラックの荷台には積みきれないということもあるでしょう。
そういった荷物のたくさんある単身者の場合、2トントラックを使って引っ越しをすることになります。
2トントラックにはショートタイプとロングタイプがありますが、単身者が2トンロングを使って引っ越しをするケースはまれだと思いますので、ここでは2トンショートを使う場合で考えてみたいと思います。
2トンショートの荷台は、軽トラックの2倍ほどの荷物を積むことができますので、かなり荷物のある単身者の人であっても十分なサイズではないかと思います。
それでは、2トントラックのショートタイプを使って、同一市内の引っ越しをした場合の料金はどれくらいになるでしょうか?
引越し業者がそれほど忙しくない時期であれば、2万5千円~4万5千円程度が相場になるのではないかと思います。
3月中旬以降の繁忙期になりますと、3万5千円~6万5千円程度になるのが一般的です。
単身者が中距離(200km以内)の引っ越しをした場合の料金
引っ越しの料金は、荷物の量(トラックのサイズ)と移動距離できまります。
なんとか1日で引っ越しを終えることができるギリギリの距離である、200km程度の引っ越しをした場合の料金の目安を見ていきたいと思います。
まず、「単身パック」などの単身者専用プランを利用した場合ですが、200km程度の距離だと2万円~2万3千円程度が目安になると思います。
繁忙期で2万5千円から2万8千円程度です。
同一市内の料金とくらべて、4割ほど高くなると考えていいと思います。
それに対して、赤帽を利用して200km以内の中距離の引っ越しをした場合はどうでしょうか?
高速料金別途で、3万4千円くらいが相場ではないかと思います。
土日祝日だと2割増しなので、4万円くらいになるでしょう。
同一市内の引っ越しの場合、引越し業者の単身者向けプランとくらべてほとんど差のなかった赤帽の料金ですが、距離がのびるとどうしても割高になってしまいます。
単身者専用プランが、たくさんのコンテナを大型トラックでまとめて運ぶのに対して、赤帽は軽トラック1台を貸切るチャーター便となるために、長距離になると割高になってしまうのは仕方のないところです。
しかし、引越し業者の単身向け専用プランの約3倍の荷物を積むことができるという点を考えた場合、一概に割高だとは言えないと思います。
次に、2トントラック(ショート)を使って、200km程度の引っ越しをした場合の料金を見ていきましょう。
引越し業者によって差はありますが、目安として4万5千円~8万円程度と考えていいと思います。
繁忙期になると、5割ほどアップして6万5千円~12万円ほどになると思います。
単身者が500kmほどの長距離の引っ越しをした場合の大まかな費用
引っ越しも移動距離が500kmとなると、かなりの長距離なりますので、単身者といえども料金的にはそれなりに高額になってきます。
ちょうど東京~大阪まで引っ越しをするときの距離が500km程となります。
「単身パック」や「単身引越サービス」などの専用プランを使って500km程の距離を移動した場合の料金の目安は、2万5千円ほどになると思います。
繁忙期になると、3万円ほどになると考えておくといいでしょう。
いずれにしても500kmという移動距離を考えた場合、かなり割安なイメージになると思います。
次に赤帽を使って500kmほどの長距離を移動した場合の料金ですが、平日で7万円~8万円を目安と考えればいいと思います。
土日祝日になると2割増しとなりますので、8万5千円~9万5千円ほどになると思います。
さらに別途で高速代が加算されます。
やはり、長距離になればなるほど、引越し業者の単身者向け専用プランの安さが目立ちます。
ただし、赤帽はチャーター便ですから、単身者向け専用プランにくらべて荷物の到着が早くなるというメリットがあります。
また、荷物を監視する名目で、助手席に乗っていっしょに目的地まで行くことができるのも赤帽の特徴です。
引越し業者のトラックの助手席に乗せてもらうことは法的にできませんから、この点は赤帽の大きなメリットといえます。
軽トラックに積みきれないほどの荷物がある単身者は、2トントラックを使用することになりますが、さすがに500kmほどの移動距離になると、それなりの料金になります。
2トンのショートタイプのトラックを使って500kmほどの距離の引っ越しをした場合、料金の目安は6万5千円~12万円程度になると思います。
繁忙期だと10万円~18万円ほどになると考えていいでしょう。
もちろん、これらの費用のなかには荷造りや荷解きなどの費用は含まれていませんので、そういったサービスを利用する場合には、別途でオプション料金が発生することになります。
