大きな声では言えませんが夜逃げ専門の引越し業者も存在します

空っぽのアパート
本記事にはプロモーションが含まれております

引っ越しをする理由にはさまざまなものがありますが、ちょっと特殊な理由として「夜逃げ」があります。

日本では年間に8万人~9万人の行方不明者がいるといわれています。

これらのすべての人が夜逃げをしたわけではないでしょうが、人知れず姿をくらます人は想像以上に多いようです。

参考:平成29年における行方不明者の状況~警察白書

夜逃げの理由には、DVやストーカー被害、借金苦などさまざまですが、そういった人たちのニーズに応えるべく夜逃げ専門の引越し業者も存在するのです。

それでは、夜逃げ専門の引越し業者というのは、具体的にどういったサービスを提供しているのでしょうか?

一般の引越し業者との夜逃げ専門業者の大きな違いは?

電話で相談する女性夜逃げ専門の引越し業者の特徴として、無料の「夜逃げ相談」が受けられるということです。

夜逃げの相談なんて誰にも相談できませんから、さまざまな理由により追い込まれている人にとっては非常にありがたいサービスであるといえるでしょう。

夜逃げというのは、単純に相手に気がつかれないように引っ越しをすればいいというものではありません。

せっかく夜逃げに成功しても、すぐに見つかってしまって連れ戻されてしまっては意味がありませんし、子供の転校の問題や夜逃げ先での生活を維持するための仕事探しなど、さまざまな問題に直面します。

そういった夜逃げをすることによって起こる諸問題や、さまざまな不安を経験豊富なスタッフが親身になって相談に乗ってくれるわけです。

また、夜逃げをする人には時間的な余裕のない人も多いため、相談から実際に引っ越し作業を開始するまで最短で6時間程度というスピード対応をしてくれるというのも、夜逃げ専門業者の大きな特徴の一つです。

夜逃げをするということを相手に感づかれてしまっては失敗しますので、時間的には早ければ早い方がリスクは少ないわけです。

他の依頼者とバッティングしてしまってどうしても即日の対応が困難な場合でも、担当者と相談しながらベストな方法を模索して、夜逃げの成功へと導いてもらえます。

このように夜逃げ専門の引越し業者は、一般の引越し業者とはまったく別の職種であるといっていいでしょう。

逆に、一般の引越し業者に夜逃げを依頼しても、そういったノウハウがないために、夜逃げに失敗したり、すぐに見つかって連れ戻されてしまったりするわけです。

まさに餅は餅屋へ依頼をするのが一番ということになります。

DVや離婚がらみの場合には昼逃げが多い?

夫の暴力夜逃げと一般の引越しで大きく異なる点は、事前に準備をすることが難しいケースがあるということです。

借金やストーカー被害による夜逃げの場合には、外から分からないようにある程度は荷物をまとめておくことも可能ですが、DVや離婚がらみの夜逃げの場合には、同居人がいるために荷造りなどしたら即バレてしまいます。

そのため、必要最小限持って行くものをピックアップしておいて、それを事前に業者側に伝えておく必要があります。

荷造りがまったくできていない状態からのスタートとなりますので、余計なものまで持って行くとなると時間がかかってしまい、それだけリスクが高くなってしまいます。

そのため身の安全を最優先して、持ち物は出来る限り少なくするのが夜逃げを成功させるコツです。

また、夜逃げというのは文字通り夜中に行われるというイメージがあると思いますが、DVや離婚がらみの場合には、同居人が昼間仕事をしている間こそが、まさに作業をする絶好のチャンスということになります。

夜逃げならぬ「昼逃げ」ということになりますが、最近ではこの昼逃げが非常に多くなっているようです。

確かに、夜中に荷物をあわただしくトラックに積み込むことにくらべると、昼間に堂々と普通の引っ越しを装って作業したほうが、近所の人に見られた場合でも怪しさは少ないといえるでしょう。

引越し料金を約半分にする方法はこちら

夜逃げ専門引越し業者による手厚いフォロー

お助けチーム3人夜逃げの専門業者は、クライアントをこっそりと夜逃げさせるだけではなく、それに伴うさまざまなオプションサービスを提供しています。

その中でも、特に変わったオプションサービスが「身辺警護」です。

つまり、ボディーガードということです。

夜逃げをするときに、クライアントの身の安全を確保してくれるだけではなく、DVやストーカー被害に合われている方が相手の方と話し合いの場を設けるときなどにも立会いをしてくれるようです。

DVやストーカー被害の場合、なかなか警察が動いてくれないという現実があるために、こうしたサービスが成立するのでしょう。

他にも、さまざまな至れり尽くせりのオプションサービスがあります。

新しい引越し先を紹介してもらったり、仕事先を探してもらうことなども可能なようです。

DVやストーカー被害に合われている人の場合、つねに監視されていることが多いので、自分で転居先や新しい仕事先を探すというのはなかなか困難です。

それらを事前に準備してもらって、あとはタイミングを見て夜逃げ(昼逃げ?)をするだけということになれば、クライアントにとってはとても助かるに違いありません。

また、仮に夜逃げが成功しても、そのあとに自分の新しい住所などが相手にバレてしまうことがクライアントにとっては一番困ります。

夜逃げ専門の引越し業者の多くは、そういったリスクを最小限にするためのさまざまなノウハウを持っています。

せっかく夜逃げに成功しても、子供の転校ができなかったり保険証が使えなかったりすると、非常に不便な思いをすることになります。

そういったことがないようにするための、的確なアドバイスを受けることができるというのが夜逃げ専門の引越し業者に依頼した場合の大きな特徴といえます。

夜逃げのための引越し料金はどれくらいかかるのか?

通帳とお札夜逃げをしたい人は、わらにもすがる思いで専門の業者を頼ってきます。

そのため、一般の引越し業者にくらべて夜逃げ専門の場合には料金が高めになってしまうのは、仕方のないところです。

しかし、それをいいことに法外な料金をふっかけてくる悪質な業者もいますので、ある程度の相場を知っておいた方がいいでしょう。

夜逃げ専門の引越し業者であっても、一般の引越し業者と同様に荷物の量や移動距離で料金が大きく変わってくるのは当然です。

それにプラスアルファとして、緊急性があるのかどうかという点や、昼間なのか深夜なのか早朝なのかなどによっても料金は変わってきます。

ここの部分は、一般の引越し業者にはない夜逃げ専門業者独自のプラスアルファの部分といえます。

ここまでが、いわゆる夜逃げの基本プランとなり、料金的には5万円~30万円といったところが相場です。

荷物が少なく近距離で、なおかつ昼間ということであれば5万円程度で済みますし、荷物の量がそこそこあって、なおかつ遠距離で深夜ということになれば、30万円近くになってしまうでしょう。

あとは、これに先ほど紹介した、さまざまなオプションサービスの料金が追加となるわけです。

このように、夜逃げ専門の引越し業者の料金が高めになってしまうのは仕方のないところですが、どうしても支払いが困難な人の場合には、引っ越し後の分割払いに対応している業者もあるようなので、相談してみるといいでしょう。

一般の引越し業者で分割払いに対応しているところはありません。

借金を背負って一文無しで夜逃げをする人などをクライアントにすることの多い夜逃げ専門業者ならではの、気の利いたサービスといえそうです。