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土日祝日は、引越し業者の料金が高くなると一般に言われています。
平日に引越しをする人よりも土日祝日に引越しをする人の方が多いので、どうしても引越し業者が忙しくなるので料金が割高になるというのです。
これは本当なのでしょうか?
また、午前中に引越しをする人が多いので、あえて午後から作業を開始するようにした方が、引越し料金が安くなるということもよく言われます。
こちらも本当なのでしょうか?
『ひっこしするZooh』が100人に対して行ったアンケートをもとに、真実に迫ってみたいと思います。
土日祝日に引越しをする人は特に多いわけではない!?
過去に引越しをしたことのある人100人に対して行ったアンケートを行った結果、平日と土日祝日の割合は以下のような数字となりました。
土日祝日 (31人)平日 (69人) |
土日祝日の割合分布
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およそ3割の人が土日祝日に引越しを行っているということが、このデータから分かります。
日本人の休日は年間120日もあります
このアンケートのデータ結果からは、土日祝日に引越しをする人は、思ったほど多くないという印象を受けます。
とはいえ、平日にくらべて土日祝日の方が日数が少ないので、それを考えると相対的に土日祝日に引越しをする人が多いのではないか、と感じる人もいるかも知れません。
しかし、現在の日本において年間の土日祝日の合計は、120日ほどあります。
1年52週ですから、土日だけで104日あります。それに祝日の16日を足すと休日のトータルは120日となります。
土日と祝日が被ることがあるので、119日よりは少なくなると思いますが、年末年始やゴールデンウィークの休みを加算すると、やはりトータルでは120日ほどになるのです。
つまり、年間365日のうち120日が休みの日ということになります。
日本人は働きすぎなどといわれますが、実際には年間の3分の1は休んでいるんですね。
比率で言いますと、年間の約32.8%が土日祝日でお休みということになります。
それに対して、アンケート結果で土日祝日に引越しをした人の割合が31%となっていますので、あくまで今回のこの結果だけから考えますと、土日祝日も平日も引越しをする人に偏りはないということになります。
常識的に考えれば、会社が休みの土日祝日に引越しをする人が多くなりそうなものですが、あくまで今回のアンケート結果では平日との差をほとんど感じられませんでした。
それは一体なぜでしょうか?
転勤で土日祝日に引越しをする人は少ない?
サラリーマンが転勤をするときには、一般的に3日程度の「赴任休暇」を取らせてもらえることが多いようです。
つまり、会社の都合で引越しをするわけなので、引越しそのものも仕事と考えるわけですね。
会社がわざわざ引越しのための休暇を支給してくれるわけですから、わざわざ土日祝日に引越しをする必要はないわけです。
また、転勤に伴い仕事の引継ぎを終えた後であれば、平日に休みをとれないほど忙しいということもないでしょう。
そのような理由から、サラリーマンが転勤のために引越しをするのは、平日が多くなると考えるのが自然です。
マイホームの新築に伴う引越しでは日柄にこだわる?
それでは、マイホームの新築に伴う引越しの場合はどうでしょうか?
こちらは会社の都合ではないので、平日に休暇をもらうことは出来ません。
そのため、マイホーム新築の場合、転勤にくらべて土日祝日に引越しをする人が多くなる傾向が高いといえそうです。
しかしその一方で、日本人の場合、新築に伴う行事の際には、日柄を気にする人が少なくありません。
つまり、可能であれば「大安」とか「友引」などの日がいいときに引越しをしたいと考えるわけです。
そこにこだわってしまうと、土日祝日に引越しをするにはどうしても制約ができてしまいます。
その結果、こだわりのある人は、あえて平日に引越しをすることになります。
また、学生などが入学のために引越しをする際も、春休み中であることが多いと思われますので、あえて土日祝日にこだわる必要はないわけです。
なぜ土日祝日の引越し料金は高いといわれるのか?
これらのことを総合的に考えてみますと、今回のアンケート結果はそれほど偏ったデータではないと考えることが出来ます。
つまり、平日も土日祝日も引越しをする人の割合はそれほど変わらないのです。
では、なぜ一般的に平日よりも土日祝日の引越しは高いといわれるのでしょうか?
これはあくまで推測ですが、引越し業者側の都合が見積もり金額に反映されているの可能性があります。
誰でも土日祝日に仕事はしたくないものですし、引越し業者としても土日祝日の仕事となれば、休日手当などの割り増しの人件費が発生する可能性があります。
また平日よりも土日祝日の方が、道路が混雑しやすいために、平日よりも目的地までの時間がかかるという点も影響しているかも知れません。
そういった諸々の事情が加味されて、平日よりも土日祝日の引越し見積もりは高めになるということになっているのだと思います。
しかし実際には、先ほどマイホーム新築に伴う引越しのところでお話しさせていただきましたように、平日であってもむしろ「大安」や「友引」の日の方が、料金が高くなる可能性があります。
また『ひっこしするZooh』の独自の調査によれば、目的地までの移動距離が短く、荷物の量がそれほど多くない引越しであれば、平日でも土日祝日でも業者の料金にそれほどの違いはありません。
人数の多い家族が遠距離の引越しをするときには、確かに土日祝日は料金が割高になる傾向がありますが、これは引越し全体からみればかなり稀なケースです。
引っ越しというのは、近距離でなおかつ単身者の引越しが圧倒的に多いのです。
関連記事:引越し業者を利用する人は圧倒的に近距離の依頼が多いという事実
本当に引越しは午後にした方が安いのか?
引越しの料金は、平日でも土日祝日でそれほど変わりはないということがお分かりになったかと思いますが、それでは、午前中と午後に引越しをする人をくらべた場合はどうでしょうか?
こちらもアンケート結果からデータを見ていきましょう。
午前に引越しをした人 (76人)午後に引越しをした人 (24人) |
午前午後の割合分布
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このデータを見る限りにおいては、予想通り圧倒的に午前中に引越しをする人の方が多いという結果になりました。
100人中76人、つまり4人中3人は午前中に引越しをしたことになります。
近距離の引越しであれば午前中を選択するのは当然
午前中に引越しをする人が多いのには、はっきりとした理由があります。
それは、午前中に荷物を運び出して、その日のうちのなるべく早い時間に荷物の搬入を終えてしまって落ち着きたいと、誰もが考えるからです。
遠距離の引越しであれば、転居先に荷物が到着するのが翌日になってしまう場合がありますので、あえて午前中の搬出にこだわる必要はありませんが、近距離の場合、午後から荷物の搬出ではどうしてもあわただしくなってしまいます。
先ほども書きましたように、引越しというのは圧倒的に近距離が多いのです。
『ひっこしするZooh』のアンケート結果では、100人中75人が100Km未満の近距離の引越しとなっています。
午前中に引越しをした人の人数が100人中76人ですから、ほぼ同数です。
100Km未満の距離であれば、よほど特殊な事情がない限りはその日の朝に荷物を積み込んで、その日のうちに新居への搬入まで終えてしまうことを誰もが考えます。
そのため、近距離の人が午前と午後の選択肢を考えた場合、必然的に午後の選択肢はなくなるわけです。
こういった事実を考えてみますと、午前中の引越し料金は高くなるということには頷けます。
需要と供給の関係で、引越し業者のスケジュールに余裕のある午後が安くなるのは当然とえいます。
実際に「午前便」よりも「午後便」の方が料金が安くなりますと、明確にうたっている引越し業者は多いです。
午後便を選択しても必ずしも引越し料金が安くならないことも
引越し業者が暇な時期だと、同一市内などの近距離を午後に依頼しても、それほど安くならない可能性があります。
午後便が安くなるというのは、あくまでも引越し業者のスケジュールがある程度詰まっている状態で、午後に空きがある場合です。
つまり、同一市内などの近距離の引越しを済ませてしまい、午後にトラックやスタッフのスケジュールが空いてしまうようなときであれば、安い料金で仕事を請負っても引越し業者には十分にメリットがあるということです。
逆に、人手もトラックもほとんど空いていないほど忙しいときに、午後からの引越しを依頼しても、業者にはあまりメリットがありませんので、料金的な期待はできません。
そういったときには、あえて日時を指定せずに、引越し業者のスケジュール状況に合わせる『お任せ便』を利用すると安くなります。
また、引越し業者のスケジュール状況は、それぞれの業者によって異なります。
複数の引越し業者から見積りを取って比較をすることで、必ず安い業者を見つけることができます。