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引っ越しが決まったら、必ずやらなければならないのが、ダンボールへ荷物を箱詰めする作業です。
しかし、ダンボールへの箱詰めというのは、簡単そうに見えて、意外に難しかったリします。
箱詰めのやり方がやり方が悪いと運搬中に荷物を破損させてしまったり、ダンボールの底が抜けてしまったりといった、さまざまなトラブルにつながります。
引越しをスムーズに進めたいのであれば、正しいダンボールの箱詰め方法を知っておく必要があります。
ダンボールにワレモノを入れるときに注意すべきこと
ダンボールに詰め込む荷物の中で、特に注意をしなければならないのが、食器棚の中に入っている茶碗や皿などのワレモノです。
無造作にダンボールに放り込んだだけでは、運搬中に破損してしまいますので、慎重に箱詰めする必要があります。
まず、食器などを詰めるダンボールは、なるべく小さいサイズのものを使用することが大切です。
食器は重量があるので、あまり大きなダンボールを使用すると、重くて運搬することが困難になったり、底が抜けてしまったりということが起こり得ます。
いくつかの小さなダンボールに分けて詰め込むようにするのがコツです。
食器類は、必ず一つずつ新聞紙などで包んだうえで箱詰めをして、それぞれの食器が箱の中で直接ふれることのないように詰め込みます。
そして、このときに大切になるのが、食器類はなるべく立てて詰め込むということです。
ダンボールはトラックに重ねて積むことになりますが、その際に上からの力がかかることになります。
食器を立てて詰め込むことによって、上からの力が加わっても割れにくくなるわけです。
また、ダンボールのなかでそれぞれの食器が動いたりしないように、すき間などにも十分な緩衝材などを詰めるようにしなければなりません。
そして、当日に作業員の方に気がついてもらえるように、マジックで「ワレモノ注意」と書いておくといいでしょう。
参考記事:引っ越しの準備をするときに用意をしておきたい梱包資材
作業員が普通に持ち運べる重さを意識して箱詰めする
食器は重量があるために、なるべく小さなダンボールを使用したほうがいいということをお話しさせていただきましたが、これは他の荷物にも同様のことがいえます。
大きめのダンボールは衣類などの軽いもの専用にして、ある程度の重さのあるものは作業員の人が無理なく運べる重さを考慮してサイズを選定しなければなりません。
作業員の方が無理なく運べる重さというのは、10kg~15kgが目安といわれています。
これを超えてくると、さすがに重いと感じるはずです。
特に、2階から階段を使って運ばなければならないダンボールは、軽めにしないと作業の効率が一気に落ちることになります。
ダンボールに箱詰めしたあとは、必ず自分で持ち上げてみて重量を確認するようにしましょう。
自分が持ってみて重いと感じるのであれば、引っ越しの作業員であっても重いと感じるはずです。
「プロの作業員は力持ちだからこれくらいは大丈夫だろう」などと、自分勝手な判断はしないようにしましょう。
特に、本がたくさんある家の引っ越しは、十分にダンボールの重さを考慮して箱詰めをする必要があります。
ダンボールのふたは必ずガムテープを使って止める
ダンボールに箱詰めをするときには、まず底の部分をガムテープで補強しなければなりません。
人によっては、ガムテープを使わずに、蓋をクロスさせて編み込んでしまう人がいます。
しかし、そういったダンボールは、引越し業者に運搬を拒否されることがありますので、注意が必要です。
なぜ、拒否されるのかといいますと、かなりの確率で底が抜けてしまったりするからです。
あわただしく荷物の運び出しをしているときに、底が抜けて中の荷物をぶちまけてしまったのでは、よけいな仕事を作ってしまうことになります。
ガムテープは決して高いものではありませんので、ケチらずに使用するようにしましょう。
ガムテープは縦と横の十文字に貼ることで、かなりの強度が期待できます。
食器や本などの重いものを入れるダンボールの底は、必ず十文字にガムテープを貼るようにしましょう。
上部に関しては、中のものが飛び出さなければいいだけなので、縦に一本貼るだけで十分です。
ダンボールはトラックのなかで積み重ねることが前提
ダンボールをトラックに積み込むときに、作業員に対して「重ねないで積んでください」などと指示をする人がいるようです。
確かに、ダンボールというのは紙で出来ていますから、それを積み重ねることで下の箱が潰れてしまう可能性はあります。
衣類などが入っているダンボールであれば、多少潰れたとしても問題はありませんが、プラスチックでできた電化製品などは、ダンボールが潰れることで破損をする可能性があります。
そういった不安をなくすためには、ダンボールを積み重ねないで平積みで運ぶことができれば、理想的ではあります。
しかし、実際にはよほど大きなトラックを用意していない限り、すべてのダンボールを積み重ねないで積み込むことは不可能といえます。
事前に、ダンボールは平積みで運ぶように引越し業者に連絡してあった場合は別ですが、当日になって突然そのようなことを言われても、業者としては対応できないと思います。
引越し業者が忙しくない閑散期であれば、もう1台トラックを呼ぶことも可能かも知れませんが、その場合でも追加料金が発生することになります。
そうならないために、壊れやすいものが入っているダンボールは、なるべく上の方に乗せるどの工夫をして、なんとか業者が用意したトラックにすべての荷物を納める工夫をしなくてはいけません。
特に事前の指示がない場合には、引越し業者はダンボールを重ねてトラックに乗せるのだということを、知識として知っておくようにしましょう。
あえてダンボールに箱詰めしなくてもいいもの
引っ越しのときに運ぶ荷物は、すべてダンボールに詰め込まなければいけないと思っている人もいるかも知れませんが、必ずしもそうとは限りません。
荷物によっては、ダンボールに入れなくても引越し業者が運んでくれるものもありますので、事前に担当者に確認をしておくといいでしょう。
たとえば衣類ですが、衣装ケースなどに入っているのであれば、ケースのふたをテープなどで止めて中のものが飛び出さないように工夫をすれば、そのまま運んでもらえることも多いようです。
また、ダンボールに詰めることでシワになったりする可能性のあるスーツなども、引越し業者が用意をしてくれる「ハンガーボックス」を利用して運ぶことができます。
「ハンガーボックス」を利用すれば、ハンガーにかけたままの服をそのまま箱に移動するだけですので、手間がかかりません。
また、布団などもサイズ的にダンボールに入れるというのは不可能ですから、布団袋などにいれただけで、そのまま運んでもらうことができます。
ただし、ワレモノなどを梱包するのが面倒だからといって、そういったものを布団のなかに包んでしまうということは、絶対にやってはいけません。
引越し業者も、基本的に布団は壊れる物ではないので、それほど慎重に扱いませんし、まさか布団のなかにワレモノが入っているなどと思いませんので、破損をさせてしまう原因となります。