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引越し業者も客商売ですから、基本的には仕事を依頼されれば喜んで引き受けてくれることになります。
3月などの繁忙期でどうしてもスケジュール的に難しい場合などにはお断りされることもありますが、閑散期などにお断りをされるというのは、非常に稀であるといえます。
しかし、どんなに暇で喉から手が出るほど仕事が欲しい状態であっても、引越し業者がお断りしたくなってしまうお客さんというのはいるものです。
引っ越しというのは、そう頻繁に行うものではりませんから、リピーター客を意識する必要はないわけです。
やりたくない仕事をたままた1件断ったとしても、会社の業績にはほとんど影響はないわけですから、いやな仕事を無理に引き受けることはしません。
引越し業者が絶対に仕事を引き受けたくないと考えているのは、いったいどのような部屋に住んでいる人なのでしょうか?
ゴミ屋敷とか汚部屋と呼ばれている部屋は基本的にNGです
引越し業者が嫌がる部屋といえば、誰もが容易に想像ができると思いますが、いわゆるゴミ屋敷とか汚部屋と呼ばれているようなところですね。
引越し業者の営業マンは、現場の家財を確認したうえでトラックのサイズを決めて見積もり作成を行うことになります。
ところが、ゴミ屋敷の場合、どこまでが家財でどこまでがゴミなのかの判断ができないので、見積もりを作るうえで非常に困ることになります。
こういった部屋に住んでいる人は、基本的に物が捨てられない人であるため、一般的な常識でゴミだと思えるようなものでも、家財の範疇に入ってしまったりするのです。
ですから、転居先に持って行くものと持って行かないものをはっきりとさせてもらわないと、引越し業者は見積もりを作成することができないということになります。
また、こういった部屋に住んでいる人は、整理整頓ができない人なので、引っ越し当日までに荷造りができているかどうかも、引越し業者にしてみれば大いに不安になるところです。
最悪の場合は、引っ越し当日にゴミの処理やら見積もりに含まれていない荷造りなどをやらされる可能性がありますので、引越し業者が逃げ腰になるのは当然のことです。
オタクやマニアと呼ばれている人たちの住んでいる部屋
オタクやマニアと呼ばれている人たちの部屋の中には、いわゆる「お宝グッズ」と呼ばれるものが大量にあることが少なくありません。
一般の人にはほとんどその価値が理解できないようなものでも、マニアの間では驚くような値段で売買されているものです。
そうした「お宝グッズ」は、マニアにとってはまさに命の次に大切なものです。
万が一破損などさせてしまったら、どれほどの強烈なクレームが帰ってくるのか、想像するだけで引越し業者は恐ろしくなってしまうことでしょう。
たとえ破損はさせなくても、運搬方法など事細かに指示をしてくることが多いのも、マニアやオタクの特徴ですので、仕事がなかなかはかどらないことになります。
高価な骨董品や美術品などの引っ越しであれば、そういったものを専門に扱う業者がいますので、一般の引越し業者が取り扱うことはありません。
標準引越運送約款の第4条にも、骨董品や美術品などの運搬は拒否できると書かれています。
しかし、マニアやオタクの人たちが収集している「お宝グッズ」を、骨董品や美術品と同等に扱うというのは難しい面もあるでしょう。
ですから、彼らが普通の引越し業者に依頼をしてくるのは当然といえば当然なのですが、他のお客さんと同じ料金で引き受けたのでは割に合わないというのが、引越し業者の本音といえます。
そのため、あきらかに相場より高い見積もりを出さざるを得なくなるわけです。
見積もりが高すぎてお断りしてくれれば、それはそれで業者にとってはラッキーということになります。
参考記事:引越し業者が作成する「お断り見積もり」の意味するものとは?
もしあなたの部屋に、フィギュアやプラモデルなどがずらりと陳列されているとしたら、見積もり作成に来た引越し業者の営業マンは、間違いなく超警戒モードに入っているということを自覚しておいたほうがいいかも知れません。
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引越し業者の営業所から遠方に住んでいる人
引越し業者というのは、トラック1台で多い日には4件もの引っ越しをこなすことがあります。
そのため、業者の営業所から遠い場所に住んでいるお客さんからの依頼は、なるべくなら受注したくないというのが本音です。
本来であれば、1日4件の引っ越しをこなすことができたのに、たまたま1件が遠方だったために3件しかこなすことができなくなってしまう可能性があるからです。
また、営業マンの方も、自分のところに発注してくれるかどうかわからない遠方のお客さんのところまで出かけていくのも、なかなかテンションが上がらないものです。
そのため、繁忙期で目が回るほど忙しい時期になると、営業所から遠方のお客さんはお断りされる可能性が高くなるわけです。
ただし、引越し業者がそれほど忙しくない閑散期であれば、多少遠くに住んでいる人からの依頼であっても受けてくれる可能性はあります。
暇な時期には、トラックやスタッフのスケジュールが空いてしまうことがありますので、効率のあまりよくない遠方の人からの依頼であっても、仕事を入れた方が得だからです。
引越し業者の繁忙期に引っ越しを予定している人は、なるべく自分が住んでいる近くの引越し業者に依頼をした方が、お断りされる可能性は低くなると考えていいでしょう。
反社会的勢力の人と勘違いされるような部屋だった場合
引越し業者というのは、基本的に反社会勢力の方からの依頼は受けないことになっています。
そのため、もしあなたの部屋がそういった方々と勘違いされるような作りになっていたら、引っ越しをお断りされる可能性があります。
ただし、引越し業者の営業マンも、反社会的勢力の可能性のある人に対して、面と向かってお断りできるほど肝の据わった人はそうそういません。
彼らの頭の中は、なんとかしてその場を脱出することでいっぱいになっています。
そういったときに、彼らは会社に電話をしたうえで、「隠語」を使って相談します。
隠語というのは、社内の人間だけに分かるようにルール決めされた暗号のようなもので、他の人が聞いてもさっぱり意味が分かりません。
参考記事:引越し業者は隠語を使ってお客を区別しているってご存知ですか?
たとえば、会社に電話をして「4番目のファイルを確認してもらえますか?」などと言ったりします。
実は、この「4番目のファイル」という言葉が、反社会勢力の事務所を意味する隠語だったりするわけです。
営業マンは心臓をバクバクさせながらも、何ごともなかったかのようにふるまい、とりあえずはその場では見積もりを出さずに脱出することになります。
後日、会社の方からもっともらしい理由をつけて見積もりを出せない旨を連絡することになります。
下手な断りの仕方をして逆恨みをされたら大変なので、会社の方としても角が立たないようなうまいお断りの仕方がマニュアル化されているに違いありません。
もしあなたの部屋にやたら大きな神棚があって、近くに水牛の角の置物があり、壁に大きな日の丸などが張られていたりしたら、引越し業者に隠語を使って会話をされる可能性が高くなると考えていいでしょう。
もちろん、部屋の中の様子だけでなく、あなた自身の風貌も引越し業者を勘違いさせる原因の1つになるのは言うまでもありません。