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転勤などで急に引っ越しが決まった人のなかには、内見をしないで賃貸契約をしてしまうような人もいるようです。
しかし、実際の物件がどのような状態になっているのかを確認せずに契約をしてしまうというのは、非常にリスキーなことです。
実際に引っ越しをしてみたら、想像していたような物件ではなかったというケースも少なくありません。
当分の間は自分がそこで生活をすることになるわけですから、たとえ時間的に厳しかったとしてもしっかりと内見をしたうで契約をするようにしたいものです。
ここでは、引っ越し先の物件を内見するときに、どういった点に注意すべきかを紹介してみたいと思います。
住んでいる人や管理人のレベルが分かる共用スペース
賃貸物件の内見をするときには、どうしてもこれから自分が生活をすることになる部屋のなかを重点的に見ることになると思います。
しかし、それだけでは十分とはいえません。
共用スペースをチェックすることによって、さまざまなことが見えてくるのです。
共用スペースというのは、郵便受けや自転車置き場、エントランス、ゴミ置き場といった、その物件に住む人がみんなで使うことになる場所です。
こういった共用スペースをみたときに、「掃除が行き届いていない」「郵便受けのチラシがあふれている」「自転車が乱雑に駐輪されている」「ゴミ置き場が汚い」といったような状態だった場合は、要注意の物件ということがいえます。
なぜならば、共用スペースの状態がひどい物件というのは、管理人がしっかりとしていなかったり、住んでいる人たちのモラルが低かったりということが考えられるからです。
たとえ、自分が借りることになる部屋のなかだけがきれいにリフォームされていたとしても、こういった共用スペースの状態がよくない物件は、快適に生活をする場とはなり得ない可能性があるわけです。
部屋の臭いをチェックすることはとても重要です
間取り図や室内の写真を見ただけでは絶対に判断できないのが、部屋のなかの臭いです。
こればかりは、実際に内見をして自分の鼻で感じるしかありません。
部屋のなかの臭いをチェックするというのは意外に重要で、その物件の欠陥があるかどうかなどもニオイで判断できることもあります。
部屋に入ったときに、下水のドブのような臭いがした場合には、排水関係のトラブルが発生している可能性があります。
排水口には、下水からの悪臭を防止したり虫の侵入を防いだりする目的で、配水管の途中に水をためる「排水トラップ」というものが設けられています。
メンテナンスが行き届いていなくてこういった部分が詰まっていたりすると、排水口から悪臭が発生することになってしまうのです。
また、部屋のなかがカビ臭い場合も要注意です。
部屋のなかがカビ臭いということは、雨漏りや漏水、結露などによって壁紙の中にカビが発生している可能性が高いといえます。
参考記事:漏水トラブルのある物件に引っ越しをしてしまうと大変なことになります
そういった部屋で生活をすると、シックハウス症候群などの病気を発症してしまう可能性があります。
また、湿気によって建物の構造物が腐食などを起こしていたりすると、天井が落ちて来たり、最悪の場合は地震で建物が崩壊したりする危険性すらあります。
内見したときに部屋の臭いが気になるような物件は、基本的に契約をしない方が無難といえます。
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実際に窓を開けてみることが大切です
内見のときには、部屋のなかの様子ばかりをチェックするのではなく、実際に窓をあけてみるという行為もとても重要になります。
生活をする上において、風通しや日当たりなどはとても重要な要因となりますが、窓を実際に開けてみることで、そういったことがチェックできるわけです。
このとき、コンパスなどがあれば方角を確認することができるのでベターといえます。
また、都会ではよくあることですが、窓を開けてみたら隣の建物の窓がすぐ目の前にあって、お互いの生活の様子が丸見え状態ということもあります。
特に若い女性などがそういった物件を契約してしまうと、ほぼカーテンを閉め切った状態になってしまうに違いありません。
内見のときには、実際に窓を開けてみることを忘れないようにしたいものです。
窓やドアはスムーズに開閉できるかどうか
窓やドアを開閉してみたときに、動きがスムーズでない場合も注意が必要です。
古い物件であれば、老朽化により建物そのものにゆがみや傾斜などが生じている可能性があります。
格安物件で、ある程度妥協できる程度であれば問題ないと思いますが、あまりにもひどい場合は、契約は見送った方がいいと思います。
また、新築物件や築浅物件にもかかわらず、窓やドアの開閉がスムーズではない物件は、建物自体に欠陥がある可能性もありますので、こちらも要注意ということがいえます。
キッチン周りのチェックもかかせません
内見のときには、キッチン周りのさまざまこともチェックする必要があります。
特に重要なのが冷蔵庫を設置するスペースです。
いま使っている冷蔵庫が入らないような小さなスペースしかないようであれば、最悪の場合は冷蔵庫の買換えをしなければならなくなってしまいます。
また、ガスコンロのチェックも欠かせません。
都市ガスとプロパンガスでは仕様が違うために、いま使っているガスコンロが転居先で使えなくなってしまうことがあります。
また、比較的あたらしい物件の場合は、IH調理器具が備えつけで設置されているところも多くなっています。
いままでガスコンロを使っていた人がそういった物件に引っ越しをする場合には、鍋やフライパンなどの調理器具が使えなくなる可能性があります。
そういった場合には、IH対応の調理器具を新調しなければならなくなります。
参考記事:引っ越し当日によく起こりがちなトラブルや失敗とは?~電気・ガス・荷造り・大きな家具
建物の遮音性や周囲の騒音なども確認しましょう
駅や幹線道路などから近い場所にある利便性の高い物件の場合、周囲の騒音の状態や建物の遮音性などについても確認をする必要があります。
たとえ駅から近くても、毎日始発電車の音で強制的に目を覚まさせられることになってしまっては、自分のライフスタイルを確立できなくなってしまうことになります。
窓や雨戸など閉めてみて、外からの音がどれだけ部屋のなかに入り込んで来るのかを、しっかりとチェックすることが大切です。
また、建物の遮音性という点に関しては、電車やクルマの騒音など外からの音ばかりではなく、同じ物件に住む隣人同士の防音にも注意をする必要があります。
特に木造のアパートで、壁や床などが薄い構造の建物は、隣人の音が気になるだけではなく、自分自身も音を発生させないようにひっそり息をひそめるような生活を強いられることになります。
こういった隣の部屋との防音のチェックは、平日の昼間など隣人が部屋にいないときにはなかなか難しいと思います。
どうしても遮音性能が気になる人は、土日や夕方以降などの隣人が実際に部屋にいる状態のときにチェックをするようにした方がいいでしょう。
エアコンの設置ができない物件が実際にあります
エアコンはいまや生活必需品といってもいいでしょう。
特にヒートアイランド現象で気温が高くなりがちな都会では、エアコンなしで生活するのは困難なばかりか、最悪の場合は熱中症を発症してしまう危険性すらあります。
ところが、エアコンがあまり普及していない時代に建てられた古い物件のなかには、エアコン本体や室外機の設置スペースがなかったり、配管を通す穴がなかったりということがあります。
配管を通す穴は、壁に穴をあけることで対応できることもありますが、大家によっては建物の強度がさがるとの理由で、認めてくれないこともあります。
また、仮にエアコンを取り付けることができたとしても、電気のブレーカー容量が小さすぎて、運転を開始したとたんに落ちてしまうなどということもあり得ます。
いまどきエアコンの取り付けができない物件なんてないだろうと安易に考えて、内見もしないで契約をしてしまうと悲惨なことになりかねません。