引越し業者のキャンセルでトラブルにならないための豆知識

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引越し業者の予約というのは、実際に引っ越しをする日のだいぶ前にするのが一般的です。

特に春先などの引越し業者の繁忙期になると、直前での予約は困難になってしまうことも多いので、早めに予約を取る人も少なくないでしょう。

しかし、予定が先になればなるほど、将来的に何が起こるか予想できません。

たとえば引っ越し前日になって家族が病気になってしまったり、親戚に不幸が起こってしまうということがあるかも知れません。

また、9月などには引っ越し当日に台風が直撃ということもあり得ます。

そういった場合に、トラブルにならないように引越し業者のキャンセルをするにはどうしたらいいのでしょうか?

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キャンセル料が発生するのは引っ越し前日まで

紙に解約とかいてある突発的な出来事が起こってしまい、引越し業者をキャンセルしなければならなくなった場合、当日の2日前までであれば一切キャンセル料は発生しないことになっています。

このことは国土交通省が定めた「標準引越運送約款」に記載されています。

また、前日にキャンセルした場合でも見積もり金額の10%、当日の場合で20%を支払えば問題ないことになっています。

ホテルなどの予約の場合は、当日キャンセルは100%支払いが一般的なので、それとくらべると引っ越しのキャンセル料は良心的といえます。

これらのキャンセル料は個人的な理由だけではなく、台風などの悪天候が理由でも発生してしまいます。

そのため、台風の影響を受けることが予想される場合には、台風情報などで進路をよく確認して、できれば2日前までにキャンセルをするといいでしょう。

追記:引越しのキャンセル料に関しては、2018年6月より大幅に値上げととなりました。詳細は以下の記事をご覧になってください。

関連記事:引越し業者の当日キャンセル料が50%になります~これまでが安すぎた?

引越し業者からのキャンセルの申し出はまずない

もちろん、引越し業者の方から無理と判断して中止や延期を申し出てくれば、前日であろうと当日であろうとキャンセル料はかかりませんが、よほどのことがない限り引越し業者は悪天候でも作業を中止することはありません。

特に台風シーズンである9月は、引越し業者の繁忙期でもありますので、スケジュールはびっしりと詰まっているに違いありません。

キャンセルが発生してしまうと、他のお客様のスケジュールにも大きく影響してしまうので、引越し業者は可能な限り予定通り作業を進める努力をするはずです。

もちろん、荷物に雨などがかからないように十分に養生をしたうえで作業を進めてくれるはずですが、依頼主としてどうしても気が進まないのであれば、キャンセルを申し出てみるといいでしょう。

たとえば、家具の中に桐のタンスがあるといった場合や、高価なAV機器など、万が一水にぬれたりすると困るものなどがある場合です。

参考記事:引越し業者は台風であっても基本的には作業を中止することはありません

業者はキャンセルをされると本当はとても困る

頭を抱える男性「標準引越運送約款」によれば、引越し当日であっても見積もり金額の20%を支払えば、キャンセルできることになっていますが、実際には当日のキャンセルは業者にとっては大迷惑です。

たとえば見積もり金額が10万円だったとして、2万円を支払えば当日にキャンセルできることになりますが、引越し業者は2万円以上に損失になるに違いありません。

予定していたトラックや作業員のスケジュールが、まるまる宙に浮いてしまうからです。

繁忙期などになると、自社のトラックだけでは足りずに、外部の運送業者のトラックを手配していることも少なくありませんし、アルバイトスタッフなども多数抱えています。

それらのトラックの代金やスタッフの人件費を考えた場合、キャンセルによってお客様から支払われる2万円程度の料金で埋め合わせは不可能で、実質大赤字ということになってしまいます。

ですから、どうしてもやむを得ない事情がある場合でなければ、当日のキャンセルはなるべくしないようにするのがマナーです。

依頼主もスケジュールの再調整が困難になります

パソコンで引越し調整する女性引っ越しの直前になってキャンセルをしてしまうと、時期によっては業者ばかりではなく依頼主も困ることになります。

3月や9月などの繁忙期になれば、引越し業者もスケジュールがびっしりと詰まっていますから、なかなか次の予約をとることができなくなってしまいます。

かといって、いま住んでいるところの賃貸契約などの関係もあり、あまり先延ばしにもできないでしょう。

また、転勤に伴う引っ越しであったり子供の転校を伴う転居などの場合にも、スケジュールはかなりタイトなものになるはずです。

仮に運よく引越し業者の予約がとれたとしても、すでに荷物をダンボールに詰めてしまった状態では、引っ越し当日までの生活が非常に不便なものになってしまいます。

こういったリスクを考えると、引っ越しの直前や当日のキャンセルというのはよほどの事情がない限りは避けた方がいいと思います。

キャンセルにまつわるトラブルあれこれ

険悪なムードの話し合い先ほども書きましたように、引越し業者はキャンセルをされたくないのが本音です。

そのため、うっかり悪質な引越し業者に依頼をしてしまったり対応を間違えたりすると、トラブルに発展してしまうことがあります。

引っ越しのキャンセル料に関しては、これまでも何度も書かせていただきましたように「標準引越運送約款」で定められています。

しかし、引っ越しが専門ではなく運送業と兼業でやっているような業者のなかには、そもそも「標準引越運送約款」そのものを知らないケースもあります。

その結果「当日キャンセルは認めない、全額支払え」などと強引に主張をしてきてトラブルになることがあります。

本来、引越し業者は見積もりと一緒に「標準引越運送約款」を依頼主に渡さなければならない決まりになっています。

提出がなかったり、提出することを拒んだりするような業者とは絶対に契約をしないようにしましょう。

また、引越し業者のなかには、キャンセル防止のために内金を要求する業者もあります。

しかし「標準引越運送約款」には内金や手付金を請求してはならないことになっています。

うっかり内金を支払ってしまうと、キャンセルをしても返ってこないことが多いので、そういった業者とも契約はしないようにしましょう。

未使用のダンボール引越し業者のポピュラーなキャンセル防止対策として、無料のダンボールを強引に置いて行ってしまうというものもあります。

もちろんダンボールを無料でおいて行ってもらえるのは助かるのですが、それを受け取ってしまうことで心理的にはキャンセルをしにくい状況になるわけです。

もちろん、ダンボールをまだ使っていないのであればキャンセルを申し出るときにそのままお返しすれば問題ありませんし、もし使ってしまった場合にはダンボール代を実費で支払えば問題はありません。

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