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基本的に家の中にある荷物であれば、よほど特殊なものでない限りは、すべて引越し業者が運んでくれます。
しかし、バイクや車といったものはどうでしょうか?
近くへの引っ越しであれば、自分か家族のだれかが運転して運べばいいので、特に問題になることはないでしょう。
ところが、遠方の引っ越しでなおかつ車やバイクの所有者が高齢である場合などには、簡単に自分で運転して移動するというわけには行かないでしょう。
もし、引越し業者が車やバイクを引越し先まで運んでくれるならば、ぜひお願いしたいと思う人も多いはずです。
地方の人にとっては車やバイクは生活必需品
地方で生活している人にとっては、車やバイクは生活必需品です。
交通手段が車やバイクしかありませんので、それらがないとどこにも行けず、生活に支障をきたします。
そのため、大人1人につき車を1台ずつ所有している家族も少なくありません。
転居先が交通機関の発達した都会ということであれば、思い切って車やバイクは処分してしまうという選択肢もあります。
しかし、同じように地方に引っ越しをするとなると、バイクや車も転居先まで持って行く必要が出てくるわけです。
同一市内か、せいぜい数十キロ程度の距離であれば、自分で運転して移動してしまえば問題ないのですが、数百キロも離れたところへの引越しとなるとそう簡単にはいきません。
お父さんのミニバンは家族みんなで乗って移動するにしても、お母さんの軽自動車と買い物用の原付バイクは業者に移動してほしい、などと考える人も多いことでしょう。
また、夫婦ともに高齢で、自分たちで数百キロの道のりを運転するのは困難だというケースもあるでしょう。
そういった場合には、専門の業者に陸送をしてもらう以外にはありません。
引越し業者がオプションで扱っていることも
引越し業者が、オプションサービスとして車やバイクの陸送を請け負っていることもあります。
その場合には、他の荷物の運搬と同時に一括で仕事を依頼をできるので便利ではあるのですが、運搬作業そのものは引越し業者が自社で行うわけではなく、外部の業者に委託することになります。
そのため、料金が高めになるというデメリットがあります。
陸送専門の会社に直接依頼をする場合はこの逆で、引越し業者を経由する場合にくらべて料金は安くなる可能性が高いですが、それぞれを別の業者に発注しなければならないので、手続きが面倒になるというデメリットがあります。
また、原付バイクなどは、引越し業者がパワーゲートと呼ばれるリフト付きのトラックを手配できれば、他の荷物と一緒にそのまま積んでいける場合もあるので、可能かどうか事前に相談してみるといいでしょう。
引越し業者に依頼した場合の料金はどれくらい?
実際に車やバイクを業者に運んでもらうには、どれくらいの料金が発生するのでしょうか?
東京から大阪まで、引越し業者経由で車を陸送してもらった場合の目安の料金は、4万円~5万円といったところでしょうか。
東京から福岡までだと、6万円~7万円といったところです。
引越し業者を経由せずに、専門の業者に直接依頼をする場合には、もう少し安くなると考えていいでしょう。
この金額を高いと感じるか安いと感じるかは人によって異なると思いますが、比較対象として自分で運転して運んだ場合を考えてみます。
東京から大阪まで普通車を自分で運転して移動した場合、高速代金とガソリン代で1万5千円程度はかかります。
業者に依頼した場合の4万円~5万円と比較した場合、2万5千円~3万5千円ほど安くなりますが、その分を自分の手間賃と考えるといいでしょう。
東京から大阪までの6時間弱を自分が運転する手間賃が2万5千円~3万5千円というふうに考えれば、自分で運転して運ぶのも悪くはないと感じるかも知れません。
東京から福岡までだと、高速代やガソリン代で3万円ほどかかります。
業者に依頼した場合の6万円~7万円と比較した場合、3万円~4万円ほど安くなりますが、これが自分で運んだ場合の手間賃となります。
ただ、さすがにこちらは距離がありますので、時間的には11時間以上かかります。
11時間以上クルマを運転し続けた結果の自分の手間賃が、3万円~4万円で妥当かどうかを冷静に考えてみるといいでしょう。
また、業者に車の陸送を依頼して自分は新幹線で移動するとなると、別途鉄道料金が発生することになりますので、それらも含めてトータルのコストを考えてみるといいでしょう。
ちなみに原付バイクを陸送してもらった場合の料金は、東京~大阪間が3万5千円程度、東京~福岡間が5万円程度となり、車の場合とあまり変わらず、割高に感じると思います。
やはり、パワーゲート付のトラックを手配できる引越し業者に依頼をして、一緒にトラックに乗せてしまった方がよさそうです。
ちなみに、大型のバイクになると車とほぼ同等か、それ以上の料金になってしまうこともあるようです。
バイクの陸送料金は、思った以上に高いということを頭に入れておくといいでしょう。
業者に陸送してもらうときに発生する問題点
車やバイクを業者に依頼して陸送する場合に、いくつか問題点があります。
まず、移動距離にもよりますが、ある程度の日数がかかってしまうという点です。
東京から大阪までだと5日程度、福岡までだとさらに1日程度よけいにかかります。
これは、陸送業者が車を1台ずつチャーター便で運ぶわけではなく、同じ方面の車がある程度まとまった時点で出発することと、遠距離の場合はフェリーを利用することが多いので、どうしても日数がかかってしまうようです。
転居先で、通勤などのためにすぐに車が必要になる場合には、早めに送っておくなどの対策が必要になります。
ただし、あまり早く送りすぎると、こんどはこちらでの生活に支障が出る可能性があるので、うまく調整したほうがいいでしょう。
また、車やバイクの陸送を業者に依頼するときには、事前にタンク内のガソリンを抜いておくように言われることが一般的です。
バイクのガソリンはともかく、車のガソリンを抜くというのは簡単には出来ませんので、ガソリンスタンドや近くの修理工場などに相談をしてみるといいでしょう。