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単身パックという引越しサービスが、転勤で単身赴任を繰り返す人や学生で上京する人などに人気になっています。
単身パックではコンテナのサイズが決められていますので、それほどたくさんの荷物を運べるわけではありませんが、格安料金で引っ越しができる点が魅力となります。
その一方で、軽トラックのちゃーた便で荷物を積んで運んでくれる「赤帽」も、単身で引っ越しをする人には根強い人気があります。
赤帽の料金が近距離であれば思った以上に安いのと、単身パックなどにくらべてたくさんの家財を運ぶことができる点が魅力となっています。
実際、赤帽と引越し業者の単身向けサービスではどちらがお得になるのかを考えてみたいと思います。
引越し業者と赤帽では料金的にはどちらが安くなる?
単身者が引越し業者を依頼するときに、一番気になるのが料金ではないでしょうか。
単身パックなどの単身者向けのサービスが人気になっているのは、その料金の安さに大きなメリットを感じているからだと思います。
また、コンテナに納まる範囲の荷物であれば、料金がある程度明確になっているため、追加費用などの心配もありません。
実際に引っ越し業者の単身向けサービスの料金はどれくらいになるのでしょうか?
また、そういったサービスを赤帽とくらべた場合に、具体的にはどちらがリーズナブルなのでしょうか?
日通の「単身パック」を利用したときの料金
俗に「単身パック」と呼ばれているものは、日通が提供するサービスの名称になります。
日通の単身パックには、コンテナのサイズによってSとLの2つのプランがあります。
Sプランのコンテナサイズは、横幅108cm、奥行き74cm、高さが155cmとなっており、大型の家具などがない場合の単身の引っ越しであれば十分なサイズといえます。
このSサイズの料金は、WEB申込みによる割引を適用した場合には、17,600円(税込み)からとなっています。
市内などの近場の引っ越しであれば、この料金で引っ越しをすることができるわけです。
もちろん、距離に応じて料金は高くなりますが、思ったほど割高にはなりません。
東京から大阪までこのSプランを利用して引っ越しをしたとしても、WEB申込み割引を利用すれば26,400円(税込み)で引っ越しが出来てしまいます。
荷物が少し多くて、Sプランではすべてを運びきれないという人は、ひと回りコンテナサイズの大きいLプランが利用可能です。
Lプランの場合ですと、コンテナサイズは横幅108cm、奥行き104cm、高さが175cmとなり、だいぶ余裕がでてきます。
Lプランであれば、洗濯機などの大きめの家電がある場合でも運べてしまうようです。
ちなみにLプランの場合の料金ですが、WEB申込みを利用した場合で19,800円(税込み)からとなっています。
Sプランの場合が17,600円(税込み)からでしたから、それほど料金に大きな差はないことになります。
関連記事:日通の「単身パック」のサービス内容や料金・割引などを分かりやすく解説
クロネコヤマトの単身引越しサービスの料金
こんどは、同じく大手の業者であるクロネコヤマトが提供をする「単身引越しサービス」の料金を見てみましょう。
クロネコヤマトの「単身引越しサービス」も日通の「単身パック」と同様に、コンテナが提供されてその中に納まる範囲の荷物を運ぶことができます。
また、クロネコヤマトの場合も日通と同様に、一般タイプとminiタイプの2種類のサイズのコンテナがあります。
miniタイプのコンテナサイズは、幅104cm、奥行き104cm、高さ130cmとなっていますので、日通のSサイズにくらべて奥行きが30cmほど広く、高さが25cm低くなっています。
このminiタイプの料金は、関東エリアで同一市内の場合16,000円、関東以外の同一エリアの場合13,000円となっています。
ちなみに東京~大阪間の場合には、25,000円ほどの料金になります。
一般タイプの場合のコンテナサイズは幅104cm、奥行き104cm、高さが170cmとなり、miniタイプにくらべて高さだけが40cm高くなっています。
サイズ的には、日通のLプランとほぼ同じといっていいでしょう。
一般サイズのコンテナを利用した場合の料金は、関東エリアの同一市内で17,000円、関東以外の同一市内の場合で14,000円となっています。
赤帽を利用した場合の引越し料金
引越し業者の単身者向けサービスの料金がどれくらいになるのかは、だいたいイメージがつかめたかと思います。
それに対して、赤帽を利用した場合はどうでしょうか?
赤帽の場合にはそれぞれの組合ごとに料金が明確に決められています。
首都圏をエリアとする赤帽首都圏軽自動車運送協同組合の場合、作業時間2時間以内で走行距離が20km以内であれば、一律13,500円の料金で引っ越しが可能になります。
ただし、1台1行程(ピストン輸送はしない)で、ドライバー1名という条件になります。
また、土日祝日は料金が2割増しになります。
この13,500円という料金はあくまでも首都圏のもので、地方になるとさらに安くなります。
「赤帽青森県軽自動車運送協同組合」や「赤帽岩手県軽自動車運送協同組合」といったところでは、同一条件で11,880円の料金となっています。
これらの条件で単純に赤帽の料金を考えた場合、同一市内などの近場の引っ越しで、なおかつ平日であれば、引越し業者の単身サービスとくらべても割安感があるといえるでしょう。
ただし、これはあくまでも同一市内などの20km以内の近場の引っ越しの場合です。
遠距離になると、料金が一気に逆転します。
東京から大阪まで赤帽を使って引っ越しをした場合、7万円~8万円程度の料金になってしまいます。
東京~大阪間であっても2万円台で引っ越しのできる、単身パックなどのサービスとの料金の差は歴然です。
日通やクロネコヤマトの単身向けサービスが、コンテナを利用して他の荷物と混載の形で運ぶのに対して、赤帽の場合にはトラック1台を貸し切ることになるチャーター便のため、どうしても割高になってしまうわけです。
このように、引越し業者の単身向けサービスと赤帽の料金を比較した場合、同一市内の2時間程度で終わる場合なら赤帽、それ以外の遠距離の場合なら引越し業者の単身向けサービスが安くてお得になるということがいえそうです。
日通の単身パック(Sプラン):17,600円(税込み)~
日通の単身パック(Lプラン):19,800円(税込み)~
クロネコヤマト(miniタイプ):16,000円~
クロネコヤマト(一般タイプ):17,000円~
●単身者向けサービス(東京~大阪間)
閑散期:25,000円前後
繁忙期:30,000円前後
●赤帽の軽トラック便(20km以内)
平日:13,500円~
土日祝日:16,200円~
●赤帽の軽トラック便(東京~大阪間)
平日:70,000円~80,000円
土日祝日:84,000円~96,000円
サービスの内容や利便性はどうなのか
引越し業者の単身向けサービスと赤帽の料金を単純に比較した場合、同一市内ならば赤帽、遠距離ならば引越し業者に軍配が上がるということが分かりましたが、サービスの内容や利便性をくらべた場合には、どちらに軍配が上がるのでしょうか?
運ぶことのできる荷物の量は赤帽の圧勝
ある程度の距離以上になると割安感の高くなる引越し業者の単身者向けサービスですが、決められたサイズのコンテナを利用するため、運ぶことのできる荷物の量は限られてしまいます。
たとえば、日通の単身パックのLプランの場合でも、サイズは横幅108cm、奥行き104cm、高さが175cmとなりますから、容量的には1.96立方メートルということになります。
それに対して赤帽の場合にはどうでしょうか?
たとえ軽トラックとはいっても、荷台の広さはバカになりません。
パネル車と呼ばれる荷台が覆われたタイプの車両で、横幅145cm、奥行き191cm、高さ127cmとなっています。
容量的には3.5立方メートルとなり、単身パックのLプランにくらべて1.8倍ほどの大きさになります。
ただし、高さが127cmと低いので、背の高い冷蔵庫などがある場合には、縦に積めない可能性があります。
ちなにみ、冷蔵庫は横に倒して運搬すると壊れる可能性があるので、縦にして運ぶのが原則です。
関連記事:引っ越しのとき軽トラックに積むことのできる荷物の量はどれくらい?
単身向け引越しサービスが混載なのに対して赤帽はチャーター
同じ引っ越しの荷物を運ぶにしても、赤帽と引越し業者の単身向けサービスには決定的な違いがあります。
引越し業者の単身者向けサービスの場合は、1台のトラックに他の人の荷物と一緒に積み込むことになる、いわゆる混載便になります。
それに対して赤帽の場合には、出発地点から到着地点まで軽トラック1台を完全に貸し切り状態にする、いわゆるチャーター便ということになるわけです。
チャーター便の場合には、トラックの荷台には自分の荷物しか載せていないわけですから、他の人の荷物と混在してしまったり紛失をしてしまったりとうことはありません。
それに対して混載便の場合には、ごくまれに自分の荷物の一部が別の依頼者の家に運ばれてしまったり、紛失をしてしまったりということが起こるようです。
ただし、引越し業者の単身向けサービスの場合には、コンテナに荷物を納めたうえで、そのコンテナごと移動させることになるので、一般の混載便にくらべてそういったトラブルは起こりにくいと考えていいでしょう。
当日に引っ越しを終えたいなら赤帽
赤帽はチャーター便ですから、移動距離が短ければ、その日のうちに引越し作業をすべて終えることができます。
ところが、日通やクロネコヤマトの単身者向けサービスの場合は、同一市内などの近場であっても、転居先に荷物が到着するのは翌日になります。
これは、作業効率を上げるために、集荷と配送を分けて業務を行っているからです。
イメージ的には、宅配便と同じと考えていただければいいと思います。
宅配便も、どんなに近距離であっても、荷物が到着するのは翌日になります。
もともと、クロネコヤマトも日通も宅配便の業務を行っていた会社なので、それを引っ越しに応用したのが「単身パック」などのコンテナを使ったサービスなわけです。
ですから、どうしても荷物を積み込んだその日のうちに、引っ越しを終えたいと考えている人は、赤帽を利用するといいでしょう。