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引っ越し費用を節約するために、自力で引っ越しをしたいと考える人もいることでしょう。
しかし、自力で引っ越しをするときにネックになるのが、大型の家電や家具の運搬です。
重くて大きいタンスやベッドなどを2階から降ろす作業は、素人では困難ですし危険をともないます。
参考記事:引っ越しをするときにベッドはどうすればいいのか?~運搬の問題と分解組み立て
また、ドラム型洗濯機や冷蔵庫などの大型家電の搬入搬出も、想像以上に大変です。
大型冷蔵庫の重さは50kg~60kgほどありますし、ドラム型洗濯機にいたっては80kg~100kgの超ヘビー級です。
自力で引っ越しをしたことのある人の多くは、「二度とやりたくない」と口をそろえて言います。
それなら、せめて大型の家具や家電だけでも専門の引越し業者に運んでもらえないだろうかと考える人もいると思います。
最近の引越し業者はさまざまなオプションサービスを提供していますので、大抵のことには柔軟に対応してくれます。
しかし、大変な大型家電や家具の運搬だけを依頼するなどという都合のいいお願いを、引越し業者が受け入れてくれるのか心配になる人もいるかも知れません。
ここでは、引越し業者による大型家具や家電のみの運搬について考えてみたいと思います。
自力で引っ越しをした人の多くは大型家具や家電の運搬で後悔
引っ越しの際には、転居先の物件を契約するための費用など、引越し業者に支払う代金以外にもさまざまな出費がかさむものです。
そこで、少しでも費用を減らそうとして、引越し業者に依頼をせずにレンタカーなどを借りて、自力で引っ越しをする人もいるわけです。
しかし、自力で引っ越しをした人の多くは、あとになって「引越し業者に依頼をしておけばよかった」と後悔しています。
先ほども書きましたように、大型の家具や家電などを1階と2階の間で上げ下ろしをするというのは、想像以上に厳しい作業となるからです。
プロの引越し業者のように手際もよくありませんから、作業時間も余分にかかってしまい、引っ越しを終えたときには、疲労困憊でぐったりとなってしまいます。
そこで、ダンボールに入れた小物だけを自分たちで運んで、大型の家具や家電だけを引越し業者に運んでもらえれば、だいぶ楽になると考える人もいるはずです。
すべて自力でやるのにくらべてだいぶ負担が減りますし、費用にしても引越し業者にすべてを依頼するよりは安くなりそうな気がします。
しかし、実際にはどうなのでしょうか?
思ったほどお得にならないということが、以下のページをご覧いただければ納得できると思います。
関連記事:レンタカーを借りて自力での引越しをおすすめしない理由
関連記事:自力で引越しをした人の体験談~業者を使わずに自分でやるのは思ったよりも大変?
大手引越し業者の提供する大物家具や家電に限定したプラン
少しでも引っ越し費用を安くするために、大型の家具や家電だけを業者に依頼したいというニーズは決して少なくありません。
そういったニーズに答えるべく、引越し業者のなかには専用のプランを提供しているところが実際にあります。
たとえば、アーク引越センターの「大物限定プラン」やクロネコヤマトの「らくらく家財宅急便」といったサービスです。
過去には、ダック引越センターが「家具だけプラン」というサービスを提供していましたが、残念ながらダック引越しセンターは、2017年9月末日で事業撤退してしまいました。
こういったサービスは、引越し業者がニーズに答えて提供してくれているサービスなわけですから「大変な仕事だけお願いして申し訳ない」などと考える必要はありません。
遠慮なくサービスを利用させてもらい、自分で運ぶのが大変な家具や家電だけを運んでもらえばいいのです。
[fuyouhinn–center]
大型の家具や家電だけを業者に運んでもらうと本当にお得になるのか?
引越し業者が提供する大物の家具や家電だけを運んでもらうプランを利用した場合、料金的にはどれくらいお得になるのでしょうか?
引越し業者の料金というのは、トラックのサイズと移動距離でほぼ決まることになります。
あとは、引っ越しをする時期や作業を開始する時間帯などによっても、料金が大きく変わることになります。
これらの引越し料金を決定する要因のうち、大物だけを運んでもらうプランを利用することで変わってくるのは、トラックのサイズのみということになります。
つまり、大物だけを運んでもらうプランの場合には、すべてを引越し業者に依頼をするプランにくらべて、ひと回り小さいトラックで済む可能性があるという点だけが異なるわけです。
実際の引っ越しにおいては、トラックの荷台のほとんどを大型の家具や家電などが占めることになります。
そのため、小物だけを自分たちで運ぶといっても、トラックのサイズが半分で済むというのは考えにくいことです。
本来であれば3tトラックが必要となる引っ越しで、小物をトラックに積む必要がないからといっても、半分のサイズの1.5tトラックにすべての大型家具や家電を積むことができるかどうかは疑問です。
せいぜい3tトラックが2tロングのトラックになる程度だと思われます。
この程度のサイズの違いであれば、料金に大きな差が出ることは考えにくいです。
たとえば、3tトラックを使った場合の引っ越し代金が6万円だとしたら、2tロングだと4万円~5万円になります。
小物を自分たちで運ぶために、トラックをレンタルしたりすると、これくらいの料金差は帳消しになってしまう可能性があります。
すべてを引越し業者にお任せすれば、自分たちでは何もやらなくてもいいわけですから、大型の家具や家電だけを引越し業者に依頼をするというのは、あまり得策ではないかも知れません。
同一敷地内や同一マンションなどへの引っ越しには有効
小物だけを自分たちで運ぶといっても、自分でレンタカーを借りてまで運ぶとなると、むしろすべてを引越し業者にお願いしてしまったほうがお得になる可能性が高いということがお分かりになったかと思います。
それならば、引越し業者が提供する大物専用プランは利用しない方がいいのかといいますと、必ずしもそうとは限りません。
たとえば、同じ敷地内の別棟への引っ越しとか、同一マンションの別の部屋に引っ越しをするといったような場合には、そういったサービスを利用することは有効であると思われます。
時間のあるときに少しずつ自分で台車などを使って小物を運んでおき、残った大物の家具や家電だけをプロの引越し業者に依頼をするというやり方です。
こういったトラックを使用しない引っ越しの場合には、あくまでも作業員の人件費によって料金が決まってくることになりますので、事前に小物を運んでおくことで業者の手間を減らしてあげれば、その分が料金に反映されて安くなる可能性が高くなります。
市内などの近距離の引っ越しでマイカーがあるケース
同一市内などの近距離の引っ越しで、なおかつマイカーを所有している場合も、大物専用プランの活用は有効かも知れません。
マイカーだとたくさんの荷物は積めませんが、近距離の場合は何度も往復してピストン輸送が可能になります。
そのため、あえてトラックなどをレンタルする必要がなく、費用的には安く済ませることが可能になります。
ただし、人数の多い家族の引っ越しの場合、小物だけといってもそれなりの量がありますので、マイカーが軽自動車だけしかないような場合は、かなりの回数を往復することになるでしょう。
[hikari–top]
積みきりプランを活用して大物の家電や家具だけを運んでもらう方法
大型の家具や家電だけを運んでくれるオプションプランを提供している引越し業者が近くにないときに、大物の家具や家電だけを運んでもらうにはどうすればいいのでしょうか?
その場合には、積みきりプランを活用してみるといいかも知れません。
積みきりプランというのは、引越し業者のトラック1台をチャーターして、そのトラックに積めるだけの荷物を運んでもらうというサービスになります。
関連記事:引越し業者の「積みきり」というプランの特徴とは?~トラックに積めるだけ運ぶ
この積みきりプランを活用して、大型の家具や家電だけを引っ越し業者のトラックに積み込んでもらい、積みきれなかった小物だけをマイカーなどで運ぶようにすればいいわけです。
ただし、このとき注意をしなければいけないのが、トラックには必ず大物の家具や家電から積むように指示をすることです。
通常の引っ越しですと、業者はダンボールなどから積み始めて、最後に大物をトラックに積み込みます。
しかし、積みきりプランを利用するときには、大型の家具や家電から先に積んでもらって、最後にダンボールなどの小物が残るようにしなければなりません。
最後に大物の家具や家電が残ってしまったら、絶対にマイカーでは運べません。
大物の家具や家電が1点だけしかない場合
1人暮らしの人の場合、大物の家具や家電などはほとんどないというケースもあるでしょう。
そういった場合には、コンテナに小物だけを積み込んで運んでもらう「単身パック」などのサービスが格安でお得になります。
近場の引っ越しであれば、1万5千円程度の料金で済んでしまいます。
しかし、たまたま1点だけ大型の家具や家電などがあった場合はどうすればいいのでしょうか?
大物の家具が軽トラックに積むことのできるサイズであれば、赤帽などを利用することで問題は解決します。
赤帽の場合、作業時間が2時間以内で走行距離が20km以下だと、平日の料金が13,500円となっていますので、単身パックとほぼ変わらない料金で利用することができます。
ただし、単身パックがコンテナを利用して混載便で運ぶのに対して、赤帽は軽トラックを1台チャーターすることになります。
そのため、遠距離の引っ越しの場合には、単身パックとくらべて大幅に料金が高くなってしまいます。
長距離なら「単身パック」と「らくらく家財宅急便」の合わせ技が有効
大型の家電や家具などが1点だけあって、あとは小物ばかりのときには、近場の引っ越しに限り赤帽がお得であるということがお分かりになったかと思います。
それでは、遠距離の引っ越しの場合にはどうすればいいのでしょうか?
小物だけなら単身パックで運べてしまうのに、大物の家具や家電が1点だけあるために普通の引っ越しサービスを利用するというのももったいない気がします。
そこでお勧めなのが、「単身パック」とクロネコヤマトの「らくらく家財宅急便」の合わせ技です。
たとえば、東京から大阪まで引っ越しをするときに、大型家電として洗濯機が1台だけあって、あとは小物ばかりだったとします。
普通に引越し業者に依頼をすると、6万~10万円の料金になってしまうことでしょう。
ところが、小物だけを「単身パック」を利用して運べば2万5千円程度で済んでしまいますし、洗濯機も「らくらく家財宅急便」を利用すれば、9千円弱で運んでもらえます。
つまり、両方を合わせても3万5千円程度で済むことになり、普通に引越し業者に依頼をするよりもずっと安い料金で荷物を運ぶことが可能になるわけです。