引越し業者の荷造りサービスはあまり利用されていない?~利用料金とメリット・デメリット

引越業者の荷造りサービス

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引越し業者の荷造りサービスは、これから引っ越しを予定している人にとって、とても便利なサービスです。

しかし、「ひっこしするZooh」が行ったアンケート調査によりますと、意外にも引越し業者の荷造りサービスは利用されていないということが判明しました。

荷造りサービスは、引越し業者のオプションサービスの中でも、メインとなるものです。

いったいなぜ、思ったほど利用されていないのでしょうか?

このページでは、引越し業者の荷造りサービスが、なぜあまり利用されていないのかについて原因を探ってみたいと思います。

それと同時に、荷造りサービスのメリットやデメリット、料金などについても詳しく解説をしていきたいと思います。

9割以上の人が自力で引越しの荷造りをしている!?

荷造りを誰がしたかのアンケート結果実際に引越しをした100人を対象に、家財の荷造りは誰がしたのかについてアンケートしてみました。

その結果、なんと9割以上の人が引越し業者の荷造りサービスを利用せずに、自分か家族で荷造りをしているという事実が明らかになりました。

アンケート結果は以下の通りです。

自分または家族で荷造り ・・・98人
引越し業者が荷造り ・・・9人

アンケートの回答者は100人ですが、7人がダブって回答していますので、トータル人数は107人となっています。

つまり、すべてを自分または家族でやった人が91人、自分で梱包する荷物と引越し業者にお任せする荷物を分けて行った人が7人、そしてすべてを引越し業者にお任せした人は、たった2人だけという結果になりました。

引っ越しの荷造りを自分でやるのは思ったよりも大変

自分で荷造りするのは思っている以上に大変実際に引越しをしたことのある人はお分かりかと思いますが、荷造りというのは実は大変な仕事です。

ダンボールを確保して、そこにさまざまな家財品を詰め込んでいくわけですが、なんでも適当に詰め込んでいけばいいというものではありません。

本などのように重量のあるものを大量に詰め込むと、簡単にダンボールの底が抜けてしまいますし、皿やコップなども養生や詰め方を工夫しないと運搬中に破損させてしまうこともあります。

また、引越しをしてすぐに使うものと、そうではないものに分けて荷造りをする必要もあります。

荷造りの素人がそういったことを考えながら作業をしていくというのは、想像以上に大変な思いをします。

昼間に仕事をしている人であれば、仕事を終えた夜か土日に作業をしなければなりません。

集合住宅などの場合、夜中に荷造りをしてあまり大きな物音を立てるわけにもいかないでしょう。

それほど大変なら、引越し業者の荷造りサービスを利用した方がいいと考えるのが普通ですが、なぜ9割の人は利用しなかったのでしょうか?

引越し業者の荷造りサービスが利用されない理由とは?

荷造りサービスはなぜ利用されない?引越しの荷造りは大変な作業であるにもかかわらず、アンケート結果では9割の人が業者のサービスを利用していませんでした。

大手の引越し業者を中心に大々的にアピールしているにもかかわらず、利用する人が非常に少ないということは、そこには何らかの理由があるはずです。

いったいどのような理由があるのでしょうか?

引越し業者の荷造りサービスは料金が高い?

荷造りサービスの料金は高いのか?引越し業者の荷造りサービスを利用する人が少ない原因として、最初に考えられるのがコストの問題です。

引越し業者の荷造りサービスは、いったいどれくらいの料金がかかるのでしょうか?

もちろん荷物の量によって料金は変わってきますが、一般的な3LDKに4人家族で、ダンボールの数が50個~80個の場合であれば、3万円~5万円が荷造りサービスの相場になります。

引越し業者の荷造りサービスの料金は、作業員1人あたり1万5千円~2万5千円で算出されます。

そして、1人の作業員が1日に荷造りできるダンボールの数は、30個~40個程度だと言われています。

あとは、単純に作業員の数と労務単価を掛け算すればいいわけです。

この料金を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれだと思いますが、慣れない素人が試行錯誤しながら荷造りをする手間と時間を考えれば、決して高い料金ではないと思います。

実際にサービスを利用してみた人の声を聞くと、プロの手際のよさに圧倒されるようです。

また、引越し業者ではなく、便利屋などに荷造りを依頼した方が安いイメージがありますが、実際にはほとんど変わりません。

便利屋の作業料金は1時間あたり3000円程度かかりますので、丸一日拘束すると引越し業者の作業員とほぼ同じ料金になります。

それであれば、窓口は1つにして引越し業者にすべてをお任せしてしまった方が便利です。

荷造りをお任せする際のプライバシーの問題

荷造りしてもらう際のプライバシーの問題引越し業者の荷造りサービスを利用する人が少ない理由として、料金以外に考えられるのがプライバシーの問題です。

引越しというのは、自分たちのプライベートな空間を業者に開示することになりますので、荷造りまでを依頼することに抵抗を感じる人もいることでしょう。

しかも、引越し業者というと男性ばかりというイメージがありますので、特に女性の方は抵抗感が強いに違いありません。

ただ、これに関しては、少なからず勘違いの部分もあります。

なぜなら、荷物を運搬するスタッフはほとんどが男性ですが、事前にダンボールの荷造り作業にあたるスタッフは、女性が派遣されることも多いからです。

もちろん引越し業者によっても、対応状況は異なりますので、事前に気になる方は確認をしておいた方がいいでしょう。

また、荷造りサービスだけではなく、男性に自分の部屋に入られることそのものに抵抗があるという、若い女性もいると思います。

引越し業者の方でも、その辺の事情は十分に分かっているようで、一人暮らしの女性向けにスタッフ全員が女性のサービスを提供しているところもあります。

ただし、スタッフが女性ということで体力的な問題もあり、あまり大型の家具などの運搬は出来ないこともあるようです。

あくまでも、一人暮らしで比較的荷物の少ない女性向きのサービスと考えておくといいでしょう。

参考記事:レディースパックという引っ越しのスタッフが全員女性のサービス

引越し業者が荷物をどの箱に入れたか分からなくなる?

どの箱に入れたのか分からなくなってしまう多くの人が引越し業者に荷造りを依頼しない理由として、料金の問題とプライバシーの問題を考えてみましたが、それ以外の理由としては、荷物をどこに梱包したか分からなくなるという不安があるでしょう。

自分で荷造りをしたのであれば、何をどのダンボールに入れたかをある程度は覚えておくことも可能です。

ところが、荷造りをすべて引越し業者にお任せしてしまうと、いざ荷解きをするときになって、目当ての品物がどこに行ってしまったのか見当がつかないということも起き得るわけです。

もちろん、引越し業者はダンボールの中身が何であるかをマジックなどで記載はしてくれますが、事細かに箱の中身を書いてくれるわけではありません。

自分の部屋を勝手に他人に整理されてしまった経験のある人はお分かりかと思いますが、何がどこにあるのかさっぱり分からなくなってしまったりします。

引越し業者に荷造りをすべてお任せする場合には、転居先ですぐに使いたい生活用品だけでも、どのダンボールに入っているのかを、しっかりとマーキングしておくことが大切です。

そもそも引越し業者の荷造りサービスを知らない人も

そもそも荷造りサービスを最初から知らない人もいる引越し業者の荷造りサービスを9割もの人が利用していない背景には、デメリットの部分を気にするというよりも、そもそも荷造りサービスそのものを知らないというケースもあるでしょう。

大手の引越し業者であれば、営業マンが見積もりに来たときに、荷造りをどうするか確認するのが普通です。

しかし、繁忙期などの忙しい時期なると、あまりアピールしないことも多いです。

「ダンボールを置いて行きますので、当日までに必ず荷造りをしておいてください」

営業マンにそんなふうに言われて、何の疑問も持たずに自分で箱詰め作業をしてしまう人もいるに違いありません。

荷造りサービスを利用したいと思っている方で、営業マンから何も聞かれなかったときには、こちらから荷造りをやってもらえるかどうか確認するといいでしょう。

引越し業者の荷造りサービスを利用するメリットも多い

引越業者の荷造りを依頼することのメリットここまで、なぜ引越し業者の荷造りサービスを利用する人が少ないのかについて考えてみました。

しかし、引越し業者の荷造りサービスには、メリットもたくさんあります。

特に仕事が忙しくて時間のない人や、当日までに荷造りを終える自信のない人には、このサービスは絶対におすすめできるものです。

引越し当日に荷造りが終わっていないと、最悪の場合は業者が運搬を拒否して、帰ってしまうこともあるので注意が必要です。

仮に引越し業者が当日に荷造りを手伝ってくれたとしても、後から高額な追加料金を請求されたりします。

そうなると、普通に荷造りサービスを利用していた方が、はるかに安上がりだったりします。

荷造りサービスがセットになった引越し業者のプラン

荷造りサービスがセット・引越し業者のお任せプラン引越し業者の中には、あらかじめ荷造りサービスをセットにしたプランを提供しているところも少なくありません。

たとえば、アート引越センターには『おまかせパック』というサービスがあります。

このお任せパックには荷造りだけを行う『ハーフコース』と荷造りと荷解きの両方を行う『フルコース』があります。

とりあえず、面倒な荷造りだけをお願いして、荷解きは引越しが終わったあとに自分たちでやりたいと考えている方であれば『ハーフコース』がおすすめです。

サカイ引越センターにも同様のプランがあります。

荷造りだけを行ってくれる『荷造りおまかせスタンダートプラン』と荷造りと荷解きの両方をやってもらえる『まるごとおまかせフルサービスプラン』になります。

日通の引越しサービスも同様に荷造りだけを行ってくれる『ハーフプラン』と、荷造りと荷解きの両方をお願いできる『フルプラン』があります。

基本的にはどこの引越し業者もサービス内容に大きな違いはありませんので、実際に依頼をされる際には、トータル金額でどこが安くなるか見積もりを取って料金に比較してみるといいでしょう。

引越し業者の荷造りサービスは賢く利用しましょう

引越しの荷造りサービスは賢く利用しましょうアンケート結果で7名の方がそうしたように、自分たちで梱包する荷物と業者にお任せする荷物を分けて依頼するというのも賢いやり方だと思います。

プライベート色の強い家財(女性であれば下着など)などは自分で箱詰めをして、ワレモノや重量のあるものなど梱包に工夫が必要なものは、プロに任せるというようにすればいいわけです。

素人の梱包だと、どうしても食器などのワレモノを破損させてしまうことがあります。

特に、皿は割れにくいように立てにして箱詰めするのが基本ですが、一般の人はそういった知識がありません。

やはり、餅は餅屋に任せるのが安心です。

もし予算的に問題がないのであれば、引越し業者の荷造りサービスは積極的に利用してみることをおすすめします。

また、複数の引越し業者の見積りを比較して、安い業者と契約をすることができれば、荷造りサービスの費用ぐらいは余裕で浮いてしまうこともあります。

引越し業者と契約をする際には、1社だけで即決するのではなく、必ず複数の見積もりを比較するようにしましょう。